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193 淫蕩な闇③
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一番下まで降り切った。
が、前回同様、積まれた木箱が邪魔になって、地下室の様子は見渡せない。
はあはあはあはあ…。
希京の猫なで声が聴こえなくなると、代わりにヨミのものらしき喘ぎ声が聴こえてきた。
そしてもうひとつ、何か、機械が立てるみたいな伴奏も。
アヤカに背中をつつかれ、思い切って首を伸ばし、木箱の蔭からのぞいてみた。
とたんに、喉がヒッと音を立て、口の中で唾液が一気にシュンと干乾びるのがわかった。
裸電球に照らされた8畳ほどの部屋。
周囲に木箱がバリケードのように積まれた中央で、信じられない光景が展開されている。
全裸のヨミが、四肢をX字の形に広げた格好で、宙吊りにされている。
両手首と両足首を拘束した4本のロープが天井と床に打ち込まれたフックに繋がれ、華奢なヨミの裸体を空中に磔にしているのだ。
そして、もっと奇怪なのは、床から直立した金属製の円筒だった。
それはちょうど広げたヨミの股間に先が当たるように設置され、4本のロープとともにヨミの躰を支えているように見える。
振動音を発生させているのは、どうやらその金属の円筒のようだ。
ヨミの大理石のように白い肌は、ほんのりと桜色に紅潮していた。
全身が汗にまみれ、日焼け止めでも塗りたくったかのように、全身がてらてら光り輝いている。
「アアアアア…」
ヨミが銀髪を振り乱し、首をのけぞらせて、切なげな声で鳴いた。
その前に、全身吹き出物だらけの、小太りの醜い中年男が立っている。
下腹の突き出たその不細工な輩は、言うまでもなく僕らの実父、希京その人である。
不思議なのは、希京は触れもしていないのに、ヨミが烈しく悶え狂っていることだった。
「あの椅子みたいな円筒、あれ、特注のアナルバイブね。しかも、乳首に糸が取り付けてある」
いったん首を引っ込めた僕に、アヤカがささやいた。
「乳首の糸は別のバイブレーターに繋がってて、遠隔でヨミの性感帯を刺激することができるってわけ」
「なんだって…」
想像するだけで、射精しそうになるエロさだった。
「ご主人様は、直接手を下さずに、道具だけを使って自動でヨミを逝かせようとしてるんだわ」
が、前回同様、積まれた木箱が邪魔になって、地下室の様子は見渡せない。
はあはあはあはあ…。
希京の猫なで声が聴こえなくなると、代わりにヨミのものらしき喘ぎ声が聴こえてきた。
そしてもうひとつ、何か、機械が立てるみたいな伴奏も。
アヤカに背中をつつかれ、思い切って首を伸ばし、木箱の蔭からのぞいてみた。
とたんに、喉がヒッと音を立て、口の中で唾液が一気にシュンと干乾びるのがわかった。
裸電球に照らされた8畳ほどの部屋。
周囲に木箱がバリケードのように積まれた中央で、信じられない光景が展開されている。
全裸のヨミが、四肢をX字の形に広げた格好で、宙吊りにされている。
両手首と両足首を拘束した4本のロープが天井と床に打ち込まれたフックに繋がれ、華奢なヨミの裸体を空中に磔にしているのだ。
そして、もっと奇怪なのは、床から直立した金属製の円筒だった。
それはちょうど広げたヨミの股間に先が当たるように設置され、4本のロープとともにヨミの躰を支えているように見える。
振動音を発生させているのは、どうやらその金属の円筒のようだ。
ヨミの大理石のように白い肌は、ほんのりと桜色に紅潮していた。
全身が汗にまみれ、日焼け止めでも塗りたくったかのように、全身がてらてら光り輝いている。
「アアアアア…」
ヨミが銀髪を振り乱し、首をのけぞらせて、切なげな声で鳴いた。
その前に、全身吹き出物だらけの、小太りの醜い中年男が立っている。
下腹の突き出たその不細工な輩は、言うまでもなく僕らの実父、希京その人である。
不思議なのは、希京は触れもしていないのに、ヨミが烈しく悶え狂っていることだった。
「あの椅子みたいな円筒、あれ、特注のアナルバイブね。しかも、乳首に糸が取り付けてある」
いったん首を引っ込めた僕に、アヤカがささやいた。
「乳首の糸は別のバイブレーターに繋がってて、遠隔でヨミの性感帯を刺激することができるってわけ」
「なんだって…」
想像するだけで、射精しそうになるエロさだった。
「ご主人様は、直接手を下さずに、道具だけを使って自動でヨミを逝かせようとしてるんだわ」
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