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182 募る恋情⑧

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 奥の奥まで、ヨミが充満している。

 ヨミの躰から突出した棒状の器官と、僕の躰の中の一本の管が、隙間なく融合している。

 ヨミが僕を乗せたまま、腰を揺すり始める。

 粘膜と粘膜がこすれ合い、僕の肛門から、ひどく淫猥な音が漏れる。

「ア、ア、ア、ア」

 ヨミの上下運動のリズムに合わせ、僕の喉から喘ぎ声が漏れる。

 ヨミは背中を浴槽のへりにもたせかけて体軸を支え、僕の躰の正面が鏡のほうを向くよう、仕向けている。

 だから、顔を上げるとそこには、あまりにも恥ずかしい僕自身の姿があった。

 ヨミに貫かれ、躰を預けて喘ぐ全裸の青年。

 なまじ筋肉質な肉体をしているだけに、そのいやらしさときたら、半端ない。

 厚い胸板に咲く薔薇色の乳首もそうだし、六角筋の浮き出た下腹ときたらー。

 快感のあまり、嵐に波打つ海原のように、烈しい起伏を繰り返しているのだ。

 そして、自ら全開にしたその両脚。

 太腿の裏側には太い筋肉の束がよじれた縄のように浮き上がり、剃毛されてすべすべのその中心部から、鎧を被せたようにゴツゴツに固まった極太の肉の棍棒が禍々しいほど逞しくせり出している。

 その先端では包皮が首根っこまで完全にめくれ上がり、赤ん坊のこぶしのような亀頭が膨れ上がっている。

 完熟トマトのごとき真っ赤に充血したその肉の塊は、今しも血を噴きそうなほど表皮が張り詰めていた。

「握ってほしい?」

 自分の体の一部とは思えぬほど勃起して熱を持ったその部分を、軽く手のひらでなぞりながら、ヨミが訊く。

「お、おね、がい・・・」

 僕はヨミの亀頭の形を躰の奥の敏感な部位に感じながら、すすり泣くような声で哀願する。

「いいよ。僕も、握りたい」

 しなやかな指が屹立した器官の茎の真ん中にからみつき、軟体動物の触手のように巻きついてきた。

「あふ」

 うめく僕に、

「やっぱり、裏筋がいい?」

 さっきと同じことを、ヨミが訊いてきた。

「う、うん…」

 痺れるような快感を予感して、僕はついつい甘えた声で返事をしてしまう。

「そうだと思った」

 ヨミは四本の指で剥けた包皮が戻らぬよう固定すると、人差し指だけ伸ばして亀頭の”喉”を撫で始めた。

「アアアアアアアア・・・」

 気持ち良すぎて、思わず知らず、声がかすれてしまった。

 ちゅぷり。

 新たな露が尿道口から滲み出す。

「乳首も、ほしい?」

 最も感じる裏筋を撫でられ、下からずんずん肛門を突かれながらそう訊かれた時、僕は既に自分で弄っていた。

 いつのまにやら両手で自分の乳首をつまみ、こねくり回していたのである。

 でも、それもやっぱり、ヨミに任せた方が、何倍も…。
  
 両手を離し、ヨミにこれ見よがしに勃起乳首を見せつける。 

「うわあ、ツンツンだね」

 微笑みながら、リズミカルに僕の敏感なふたつの突起を、ヨミが交互につねり始めた。

 ハアハアハアハア・・・。

 喘ぎ声が大きくなる。

 快感で全身の皮膚が波打っている。

 びくん、びくん、びくん。

 自分の意志と関係なく、勝手に跳ね動く僕の裸体。

「ち、ちぎれ、るうう…」

 ヨミが両方の乳首をねじりながらゴムのように引っ張った。

 鋭い痛みがあっという間に快感に転換される。

「い、いい…、い、い、いいっ!」

 背面騎乗位からの、肛門性交および乳首弄りとペニス扱きの同時3点攻め。

「アアアアアアアア・・・アアアアアアアア・・・ああああああっ!」

 小麦色の僕の裸体に絡みつく、白蛇のようなヨミの手足。

「い、いくう、い、いっちゃ、ううう…」

 鏡の中の自分の悶え狂うその痴態に、僕はますます欲情するのだった…。

 
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