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178 募る恋情④
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「ヨミ…」
僕は鏡に映るヨミに向かって、茫然とつぶやいた。
今入ってきたこところなのか、ヨミは全裸だった。
局部をタオルで隠そうともせず、すりガラスの引き戸を開けて、脱衣場から浴場へと、大股に入ってくる。
「み、見ないで!」
慌てて濡れタオルで前を隠そうとしたけど、逆効果だった。
ペニスが大きくなりすぎて、その程度の面積ではとても隠し切れないのである。
「あーあ、大事なところ、そんなに固くしちゃって…。和夫ったら、いったいどうしちゃったのさ?」
湯気の中を、大理石で掘った妖精の像のような肢体をくねらせ、ヨミが歩いてくる。
「あれだけ長時間アダルトグッズで攻められ続けて、あまつさえ、パパの前で裸で辱められてどぴゅどぴゅ白いものをいっぱい出したのに…。まだ自分で自分を慰めてるだなんて、よっぽど溜っていたんだね」
「ち、ちがう…。こ、これは…」
僕はヨミに性器を見られないよう、両手で股を押さえ、躰をくの字に折った。
カチンコチンに勃起した陰茎を、両の太腿で挟み込む。
その分包皮が剥けて内腿に中身の亀頭がこすれ、痺れるような快感が走ったが、なんとか喘ぎを嚙み殺す。
「ねえ、ひょっとして、僕のことイメージして、オナってた?」
息がかかるほど近くに来ると、ヨミが首を伸ばして僕の耳元にささやいてきた。
「だったらすごく、うれしいな。僕がここに来た理由も、それだから」
「え?」
思わず顔を上げる僕。
拍子に緩んだ膝と膝の間から、ぶるんと音を立てて勃起陰茎が飛び出した。
ヨミの股間を指し示すように飛び出た僕の肉の矢印に微笑みかけ、
「ここなら和夫とふたりっきりになれるかと思ってさ」
ヨミの手が僕の両腕を股間からどかせ、背中に回って僕の躰を抱き寄せにかかる。
抱きしめられて初めて、気づいた。
ヨミも、勃起している。
ひどく熱く固いものが、僕の濡れた中心部にぎゅうっと押し当てられたのだ。
「まず、こうして」
右手を密着した下腹の間に割り込ませると、僕の勃起陰茎に自身の勃起陰茎を重ねてそっと握りしめてきた。
「一緒に扱くってのは、どうだろう」
「あ…」
僕は陶然となった。
夢のような体験だった。
これが、うわさの、兜合わせ…?
ああ、なんて、気持ち、いいんだろう…。
「さあ、和夫も手を貸して。ふたりで一緒に、扱こうよ」
「こ、こう…?」
「うん…あ、あふ、あああ、い、いい…」
シコシコシコシコ…。
重ねた手と手の動きが速くなる。
そうしておいて、空いたほうの手で、申し合わせたように互いの乳首をいじり合う。
僕の指の間でヨミの乳首が、ヨミの指の間で僕の乳首が、石のように固くなる。
「やっとふたりきりになれたね…」
「あ」
ヨミの情熱的な口づけを、僕はなすすべもなく受け容れた。
貪り合う、とはこのことを言うのだろうか。
次の瞬間、僕らはただ、相手に快楽を与えることだけに夢中になっていた…。
僕は鏡に映るヨミに向かって、茫然とつぶやいた。
今入ってきたこところなのか、ヨミは全裸だった。
局部をタオルで隠そうともせず、すりガラスの引き戸を開けて、脱衣場から浴場へと、大股に入ってくる。
「み、見ないで!」
慌てて濡れタオルで前を隠そうとしたけど、逆効果だった。
ペニスが大きくなりすぎて、その程度の面積ではとても隠し切れないのである。
「あーあ、大事なところ、そんなに固くしちゃって…。和夫ったら、いったいどうしちゃったのさ?」
湯気の中を、大理石で掘った妖精の像のような肢体をくねらせ、ヨミが歩いてくる。
「あれだけ長時間アダルトグッズで攻められ続けて、あまつさえ、パパの前で裸で辱められてどぴゅどぴゅ白いものをいっぱい出したのに…。まだ自分で自分を慰めてるだなんて、よっぽど溜っていたんだね」
「ち、ちがう…。こ、これは…」
僕はヨミに性器を見られないよう、両手で股を押さえ、躰をくの字に折った。
カチンコチンに勃起した陰茎を、両の太腿で挟み込む。
その分包皮が剥けて内腿に中身の亀頭がこすれ、痺れるような快感が走ったが、なんとか喘ぎを嚙み殺す。
「ねえ、ひょっとして、僕のことイメージして、オナってた?」
息がかかるほど近くに来ると、ヨミが首を伸ばして僕の耳元にささやいてきた。
「だったらすごく、うれしいな。僕がここに来た理由も、それだから」
「え?」
思わず顔を上げる僕。
拍子に緩んだ膝と膝の間から、ぶるんと音を立てて勃起陰茎が飛び出した。
ヨミの股間を指し示すように飛び出た僕の肉の矢印に微笑みかけ、
「ここなら和夫とふたりっきりになれるかと思ってさ」
ヨミの手が僕の両腕を股間からどかせ、背中に回って僕の躰を抱き寄せにかかる。
抱きしめられて初めて、気づいた。
ヨミも、勃起している。
ひどく熱く固いものが、僕の濡れた中心部にぎゅうっと押し当てられたのだ。
「まず、こうして」
右手を密着した下腹の間に割り込ませると、僕の勃起陰茎に自身の勃起陰茎を重ねてそっと握りしめてきた。
「一緒に扱くってのは、どうだろう」
「あ…」
僕は陶然となった。
夢のような体験だった。
これが、うわさの、兜合わせ…?
ああ、なんて、気持ち、いいんだろう…。
「さあ、和夫も手を貸して。ふたりで一緒に、扱こうよ」
「こ、こう…?」
「うん…あ、あふ、あああ、い、いい…」
シコシコシコシコ…。
重ねた手と手の動きが速くなる。
そうしておいて、空いたほうの手で、申し合わせたように互いの乳首をいじり合う。
僕の指の間でヨミの乳首が、ヨミの指の間で僕の乳首が、石のように固くなる。
「やっとふたりきりになれたね…」
「あ」
ヨミの情熱的な口づけを、僕はなすすべもなく受け容れた。
貪り合う、とはこのことを言うのだろうか。
次の瞬間、僕らはただ、相手に快楽を与えることだけに夢中になっていた…。
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