バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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167 見世物にされて⑨

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「お次はこれね」

 アヤカが指でつまんだスティックを掲げて見せた。

「入れさせてあげるから、ちょっと待ってね」

 ヨミが僕の躰を半回転させる。

「お尻を突き出して」

 柱との間に手を入れて僕の下腹をぎゅっと押し、下半身をくの字に折った。

「いい色艶してるだろ」

 僕の尻肉を撫で回してヨミが言う。

「もぎたての桃みたいにピッチピチだ」

「そうね。こいつ、細マッチョだし、身体つきの良さは認めるわ」

「僕は顔もけっこう好みなんだけどね。まだ少年っぽさが抜けてないところがそそるよ」

「もともとあんたらは異母兄弟だからね。ヨミはナルシストだから、自分に似てればなんでも好きなんでしょ」

「なんでも、はひどい」

 くすくす笑いながら、ヨミが僕のお尻の双丘に手をかける。

 そうして、肉まんを半分に割るように、尻の谷間を広げてみせた。

「ほら、これがアナル処女の肛門だよ」

「こんな小さな穴に、こんな太いものが入るのかしら」

「大丈夫。排泄行為の時だって、穴の直径以上のものを出したりするわけだし」

「それはそうだけど」

「ただし、扱いは丁重にね。伸縮自在の筋肉でできてる女性の膣ほど、肛門は頑丈じゃない。乱暴に扱うとそれこそ裂けたりしちゃうから」

「切れ痔ってやつね」

「さあ、僕が指で開いてるから、その間にアナルスティックを挿入して」

 ふたりの会話だけでドキドキが烈しくなり、陰茎を勃起させつつある僕。

 そのドキドキ感に、恥辱の快感が加わった。

 見られてる…。

 さらけ出された肛門を、ヨミとアヤカに、じっくりと…。

 しかも、またあのスティックを挿入されるというのである。

「あ、待って。スティックにもオイルを塗っておかなきゃ」

「その前に、肛門の周りにも塗っておいたほうがいいんじゃない?」

「そうだね。開いておくから、オイルをまぶした人差し指で括約筋の裏側をぐるっと一周してくれない?」

「こう?」

「ああんっ」

 鳴いてしまった。

 気持ち、よくって。

「もうヨガってるよ、このクズ男」

 見下したような口調でアヤカが言った。

「まだなんにも始まってないのに、呆れた変態野郎ね。ほんっとヨミ、あんたにそっくりだわ」

「まあね。そこは、兄弟だからね」

 まんざらでもなさそうな口調で、ヨミが言う。

「それにしても、見てよ、このチンポ。さっき出したばかりなのに、もうここまでギンギンに勃ってるよ」

「ふんっ! 所詮、仮性包茎のくせに。せいぜい、その過敏な亀頭が血まみれにならないことを祈るがいいわ」

「完全にめくっちゃうのは最後にしようよ。せっかくの皮被りだもの。それまでこの感じやすさを楽しまなきゃ」

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