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165 見世物にされて⑦

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 舌を吸われたうえ、陰嚢を揉まれる僕。
 
 しかも、両方の乳首とペニス、そして肛門には、まだ性具を装着されたまま…。

 ウェアラブルウォッチを手にした希京は、ヨミに翻弄される僕を試すような目でじっと観察している。

 ヨミの愛撫。

 クズを見るようなアヤカの冷たい視線。

 感情の片鱗もうかがわせない、実父希京の舐めるようなまなざし。

 そのどれもが、僕の欲情に再び火を注ぐ。

 肛門の奥でアナルスティックが振動し、前立腺を刺激する。

 その振動が射精直後にもかかわらず、僕をドライオーガズム状態に追い込んでいた。

 そこにヨミの責めが加わったから、たまらない。

 僕はいつしか男根を弓のように湾曲させ、包皮の剥けかけた亀頭をヨミの下腹にこすりつけようとしていた。
 
 このままヨミに抱かれて、また出したい。

 そしてふたりでまた、僕の濃いミルクを飲み合うのだ。

 こうして、口移しで、熱いキスをむさぼりながら…。

 そうしてできれば今度はヨミを裸に剥いて、そのつるつるの股間に生えた生殖のための薔薇色の器官を口淫し、甘いミルクを出させたい。

 ああ、ヨミの出したミルクの味は、どんなだろう。

 それを今みたいに、お互いの口で流し込み合って、心ゆくまで味わうことができたなら…。

 が。

 歓喜の時も、そこまでだった。

「もういいだろう。十分勃ってきたようだ」

 審判員のような口調で、希京が言ったのだ。
 
「そいつを柱を背に立たせろ。あとはわしがやる」

「アイテムをつけ直しましょうか? 色々あって、ちょっと緩んでるものもあるようです」

「そうだな。アヤカ、手伝ってやれ」

 和室の柱を背に、全裸で立たせられる僕。

 その僕の両側に跪き、アヤカとヨミが性具をはずしていく。

「あれを塗ったらどうかな」

 てきぱきと機械的に作業するアヤカに、ヨミが言った。

「あれって?」

「媚薬入りのローションだよ。特にアナルは、和夫、初めてみたいだから」

「そうね。ヨミ、あんたと違ってね」

「ははは、だから、それは言いっこなしだって」

 な、なんて、ことを…。

 胸がしくしく痛んだ。
 
 これじゃ、ヨミは自分のふしだらな性歴を、暗に認めているようなものじゃないか…。

 そう思ったのだ。
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