バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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164 見世物にされて⑥

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 ヨミの唇は、驚くほどやわらかく、冷たかった。

 その唇が僕の唇を塞ぐと、隙間にぬるりと舌が滑り込んできた。

 たまらず口を開くと、唇の内側にヨミの唇が吸いついた。

 どろり。

 ヨミの舌を通って流れ込んできたのは、粘りのある生温かい液体である。

 青臭い匂いが鼻孔を刺激し、舌先の味蕾にかすかな苦みが染みわたる。

 さすがの僕も、自身の体液を飲むのはこれが初めてだった。

 ねばねばしているようでパサつく不思議な触感のその液体は、舌を刺すような苦みとかすかな甘味を伴っていた。

 ねちょねちょの液体で満たされた僕の口腔内を、ヨミの舌が動き回る。

 その動きはまるで蛇のよう。

 自在に動いて僕の舌に自分の舌を絡め、唇をすぼめて根元をぎゅうっと締め付ける。

 そのまま口いっぱいの精液と一緒にちゅうちゅう吸い出したから、たまらない。

 ヨミにキスされているという認識と、自身の精液を口移しで飲ませられているという背徳感に、

 むくり。

 またぞろ敏感に股間のイチモツが反応した。

 もう、かなりの太さになっている。

 ユムシのごときふにゃふにゃ状態は過ぎ、それなりに硬さのあるフランクフルトソーセージへと変貌を遂げていた。
 
 僕にキスしたまま、ヨミの右手が動き、僕の股間をまさぐった。

 その手が探り当てたのは、勃ちつつある肉の棒それ自体ではなく、その裏にぶらさがる丸い袋だった。

 一対のアーモンド形の精巣を格納した陰嚢をそうっと手のひらで包み込むと、おもむろにムギュムギュ揉みしだき始めたのだ。

 
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