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163 見世物にされて⑤
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白濁液を満たしたワイングラス。
その縁に血を吸ったように紅いヨミの唇が触れた。
淫靡な花弁のように、薄い唇が開く。
グラスが傾き、とろみのある白い液体が、紅い唇と唇の隙間に流れ込んでいく。
そのさまを見つめているだけで、動悸が激しくなってきた。
ヨミが僕の出したものを、うまそうに飲んでいる。
そう考えると、性器を直接口に咥えられたような疼きが、体の芯に沸き起こった。
待ちに待った射精で大量の精を放出し、一時的に力を失いかけていた肉棒がぴくりと動き、その存在を訴える。
「おいしいよ」
半分ほど飲み干したところで、グラスから口を離して、ヨミがつぶやいた。
「思った通りだ。こんなに濃くてコクのある精液は、僕初めて」
ズキン。
胸が痛んだ。
”初めて”
その言葉に含まれた裏の意味。
つまり、ヨミはこれまでにも何度か、僕以外の男性の精子を飲んできたというわけだ。
どういう過程でそうなったのか、それは想像したくもなかったが、以前この屋敷に泊まった時に目にした光景が脳裏にいやでもフラッシュバックした。
地下室で緊縛され、何者かに下半身を嬲られて喘ぐヨミ。
浴場の湯気の向こう、何者かに股間をいじられ、あまりの快感に切ない声ですすり泣くヨミ。
そして更に深夜の寝室の中、布団で隠れた下半身を何者かにまさぐられて、身も世もなく悶え狂うヨミ…。
アルビノ特有の蝋人形のような真っ白な裸体がほんのりと薄紅色に染め、薔薇色の対の乳首をびんびんにして…。
股間の生殖器官に血流が再集結し、肉棒が重さを取り戻すのがわかった。
再勃起した僕に気づいたのか、グラス片手にヨミが近づいてきた。
「どう? 自分で出したもの、僕と一緒に飲まないかい?」
そうしてグラスに残った白濁液を一気に口に含むと、顔を僕に接近させ、いきなり唇で唇を塞いできたのである。
その縁に血を吸ったように紅いヨミの唇が触れた。
淫靡な花弁のように、薄い唇が開く。
グラスが傾き、とろみのある白い液体が、紅い唇と唇の隙間に流れ込んでいく。
そのさまを見つめているだけで、動悸が激しくなってきた。
ヨミが僕の出したものを、うまそうに飲んでいる。
そう考えると、性器を直接口に咥えられたような疼きが、体の芯に沸き起こった。
待ちに待った射精で大量の精を放出し、一時的に力を失いかけていた肉棒がぴくりと動き、その存在を訴える。
「おいしいよ」
半分ほど飲み干したところで、グラスから口を離して、ヨミがつぶやいた。
「思った通りだ。こんなに濃くてコクのある精液は、僕初めて」
ズキン。
胸が痛んだ。
”初めて”
その言葉に含まれた裏の意味。
つまり、ヨミはこれまでにも何度か、僕以外の男性の精子を飲んできたというわけだ。
どういう過程でそうなったのか、それは想像したくもなかったが、以前この屋敷に泊まった時に目にした光景が脳裏にいやでもフラッシュバックした。
地下室で緊縛され、何者かに下半身を嬲られて喘ぐヨミ。
浴場の湯気の向こう、何者かに股間をいじられ、あまりの快感に切ない声ですすり泣くヨミ。
そして更に深夜の寝室の中、布団で隠れた下半身を何者かにまさぐられて、身も世もなく悶え狂うヨミ…。
アルビノ特有の蝋人形のような真っ白な裸体がほんのりと薄紅色に染め、薔薇色の対の乳首をびんびんにして…。
股間の生殖器官に血流が再集結し、肉棒が重さを取り戻すのがわかった。
再勃起した僕に気づいたのか、グラス片手にヨミが近づいてきた。
「どう? 自分で出したもの、僕と一緒に飲まないかい?」
そうしてグラスに残った白濁液を一気に口に含むと、顔を僕に接近させ、いきなり唇で唇を塞いできたのである。
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