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159 見世物にされて①

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 部屋の手前に円形のテーブルがある。

 漆塗りの見るからに高価そうな逸品である。

 背の低いそれは、最初来た時、僕が登らされたあれだった。

 全裸に剥かれた僕は、このテーブルの上で四つん這いになり、肛門に指を挿入されたのだ。

 あの時と同じことが、また起きようとしている…?

「登れ」

 案の定、希京が言った。

「登って、M字開脚するんだ」

 M字、開脚…?

 セクシー系のグラビアアイドルがよくやらされているやつだ。

 それを、僕にやれと?

「さあ、早く。手伝ってあげるから」

 ヨミとアヤカに支えられ、テーブルの上にお尻をつけ、両足を開いた。

「くう…」

 思わず喘いでしまったのは他でもない。

 肛門から突き出たプラグの尻がテーブルの表面に当たり、ぎゅっと奥に押し込まれたのだ。

 びくんっ!

 こうべを上げる股間の肉の棒。

 ヨミが右足を、アヤカが左足を引っ張っているため、僕の股間はこれ以上ないほど、剥き出しになっている。

「あとは自分でこの体勢を保つんだ」

 ヨミが僕の右手を取り、諭すように耳元でささやいた。

「アヤカ、後ろに倒れないように背中を支えてやって」

 僕が自分で両足を開いた位置に固定するのを見て、そう続ける。

「OK」

 テーブルの横に回ったアヤカが片手を差し出し、僕の背に当てた。

「剃毛したようだな」

 僕の股間を覗き込み、希京がつぶやいた。

 吹き出物に覆われた巨大な顔の中で、ぎょろりとした目と、ぼってりした分厚い唇が不気味だった。

 しかも、その呼気はニンニクと酒の残り香でたまらなく臭いのだ。

「ええ、この前訪問した時に」

 悪びれたふうもなく、ヨミが答えた。

「まさか」

 アルビノの美少年を、カエル男がぎろりとにらむ。

「勝手に寝てはいないだろうな。わしの許しもなしに」

「大丈夫です。やってませんよ」

 ヨミがおかしそうに声を立てて笑った。

「あの時は、いろいろ触って彼の感度を確かめてみただけです」

 感度を、確かめる…?

 僕は耳の付け根まで赤くなった。

 瞬間、ひどく淫らなシーンが脳裏にフラッシュバックした。

 ヨミに触られ、あっけなく逝ってしまう、僕…。

 異様なまでに繊細な、あの手つき…。

 あれには、そういう意味があったのか…。

「どれ、見せてみろ」

 希京がM字開脚した僕の前に身を乗り出し、バキバキに勃ったままの陰茎に顔を近づけてきた。

 芋虫のような親指と人差し指で亀頭をつまみ、ゆっくり包皮を押し下げる。

 つるんっ。

 その下から、ゆで卵の殻を剝くように、先走り汁でヌルヌルになった亀頭本体が現れた。

 缶詰のサクランボみたいに真っ赤に充血した亀頭からは、白い湯気まで上がっている。

「出てるのは、カウパー腺液だけです。ギリ、精液は漏れていません」

 希京の無二杭頬に自ら白い頬を寄せ、一緒に僕の股間を覗き込み、ヨミが言った。

「ね、だからセーフ、合格でしょ?」

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