バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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150 双竜邸再び⑤

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 ずぶっ。
 
 入ってきた。

「あふ」

 僕は凍りつく。

 すでに開発された僕の穴。

 でも、狭いことには変わりない。

 その窮屈な穴に、プラスチックの筒が、ゆっくり、ゆっくり、めり込んでいく。

「もう少しの辛抱だよ」

 ヨミがささやき、指先に力を込めた。

 とたん、

 ちゅぷっ。

 粘液音を残して、アナルスティック全体を僕の肛門が飲み込んだ。

「いつでも抜けるように、紐だけ外に出してあるから大丈夫」

 すぼまった肛門から垂れた細糸を二、三度引っ張ってみせながら、ヨミが言う。

「さあ、装着完了だ。どうだい? どんな感じ?」

 全裸に黒いレースの紐下着だけを身につけた僕。

 下着は股間の逆三角形の二つの頂角からV字形に紐が伸び、乳首の上を通ってうなじのところで一体化している。

 目が粗いせいで肌の色が透けて見えるその薄い布が乳頭の上にミニローターを押しつけ、股間では逆三角形の部分がやはり竿に貼りつけたミニローターごと、勃起陰茎を下腹に押し当てている。

 そこに、外からは糸しか見えないが、肛門内にアナルスティックを挿入されー。

 僕は人気のない林道に、震えながら立っていた。

「ふふふ、見るからに卑猥な姿だね。下着の生地が超薄いから、ローターの形が丸わかりだ。さあ、ここで5つの性具を一気に起動したらどうなるかな?」

「や、やめ、てくれ…」

 左腕で胸を隠しながら、僕はヨミのほうに右腕を伸ばした。

 確かに僕の陰茎の尿道口は、尿道プラグで蓋をされている。

 5つ目の性具はそれである。

 でも、だからと言って、射精しないで済ませられる自信はかけらもない。

 ここから双竜亭までは歩いて5分ほどの道のりだ。

 けれど、5か所の性感帯に振動する性具を取りつけられた躰には、5分は気の遠くなるような長さだった。

「やめないよ」

 ヨミが笑い、

「なら、順番に行こうか。ほら、まずは乳首から」

 ウィーン…。

 僕の敏感な乳頭が、プラスチックのローターと一緒に振動し始めた。

「アアア、アアア、アアア」

 気持ち、よかった。

 右も、左も。

 乳首が、競い合うようにして、勃っていくのがわかった。

「お次はペニス。中と外から挟み撃ちと行こうか」

「や、やめ、ろ…ああ、アアアアア、アアアアアアアア・・・」

 瞬間、激甚な快感の爆発で、頭の中が真っ白になった。

 肉茎に貼りつけられたミニローターと、尿道に挿入された尿道スティック。

 そのふたつが同時に振動を発しー。

 窮屈なレースの下着の下ー。

 僕のペニスは、目にもとまらぬ速さで振動し始めたのだ…。

 

 
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