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141 嬲られる裸体⑥

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 レースの感触はヤバ過ぎた。

 性器を直接愛撫されるよりはマイルドだが、普通の下着に比べれば空洞もあり厚みも極めて薄い。

 その微妙さ加減が快感を増幅するのである。

 かつて母がこの下着を身に着けて見知らぬ男たちに抱かれたように、僕も今痴漢達の餌食になってしまっている。

 しかも、たぶん淫乱の母がそうであったように、存分に快楽を貪りながらー。

 それを恥じるだけの理性も吹っ飛ぶほどの快感に、ふたつの乳首と股間の陰茎をオッ立てて・・・。

「イ、イッチャウ・・・」

 こらえきれず、声が出た。

 紐下着のVソーンから飛び出した赤剥けの亀頭は、先走り汁でもう濡れ濡れだ。

 痴漢のひとりはローターで下着に覆われた茎の部分だけを撫で回すだけで、亀頭を直接責めてこない。

 これは極めて巧妙なやり口だった。

 僕みたいな仮性包茎者は、包皮をめくられて剥き出しにされた亀頭を直に触られ、痛みを感じると、とたんに萎えてしまうものである。

 この痴漢はそれを熟知しているらしく、触ると痛みを感じるだろう部位には触れず、ひたすらギリギリのところを刺激しまくるのだ。

 特に亀頭の裏側がヤバかった。

 包皮と亀頭が繋がった筋の部分。

 実は亀頭の中でも、そこだけ触られても痛くない。

 むしろ、脳天まで激震が走るほど、気持いい。

 いわゆるその”裏筋”と呼ばれる部位にローターが来ると、もういけない。

 そこは当然トロトロに濡れているから、そのこともあって、硬いローターの振動が、滅茶苦茶快感なのである。

「アア、ヤメテ・・・」

 僕は痙攣しながら哀願せずにはいられない。

 乳首は乳首で二つともとっくの昔にもうビンビンだ。

「ダメ、デ、デチャウ・・・」

 今にもドクンドクンが始まりそうになり、

 もう、だめだ・・・。

 観念して、愉楽の奔流に身を委ねようとした、その時だった。

「仕方ないなあ」

 意外なほど近くでヨミの声がしてふいに紐下着がずらされ、火照ったペニス全体がいきなり外気に晒された。

 
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