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140 嬲られる裸体⑤

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 僕は右手を吊り革から離し、乱れた紐下着を元に戻した。

 元のように、乳首と性器を、レースの紐部分で隠したのである。

 むろん、Tバックのストリングを、尻肉の間に挟んだことはいうまでもない。

 ヨミの言う通りだった。

 ここはなんとしてでも、耐えるべきだ。

 車窓から見える外の風景は、街中から緑の多い山道へと変わっている。

 希京の邸宅が近づいている証拠だった。

 こんなところで漏らしてしまい、失格の烙印を押されてしまったら、それこそ目も当てられない。

 バスから放り出されでもしたら、僕はこの卑猥な恰好のまま、歩いてマンションまで帰らねばならないのだ。

 そのためにも、せめて性感帯を下着でガードしておこうと、そう考えたのだったがー。

 それが、大誤算だった。

 ヨミの車内放送によけい闘志を燃やしたのかー。

 男たちは愛撫の手を休めなかった。

 今度はレース下着の上から、僕の乳首と性器をローターで責め始めたのだ。

「ハウアアアアッ!」

 図らずも、叫んでしまった。

 直接当てられるより、レースの下着越しのほうが、気持いいー。

 そのことに、コンマ一秒で気づかされたのだ。

「きゅうううううう!」

 形に沿って全体を撫で回され、呆気ないくらい早く、陰茎が硬く、太くなり始める。

 乳首に至っては、二、三度下着の上からその突き出た乳頭をローターで掠め撫でられただけで、もうビンビンだ。

 こうなると、僕にはもう、なすすべがない。

 快感を1ミリたりとも逃すまいと、両手で吊り革を握って、裸体をついつい痴漢達の手に委ねてしまう。

 誰かがTバックの紐をずらし、再度肛門にアナルスティックを差し込んできた。

 突き立てただけでなく、振動させながら、前後にピストン運動を繰り返す。

「いやああああっ!」

 気持ちよすぎて、僕はすすり泣く。

 股間では、V字に分かれたレース下着の谷間から真っ赤に剥けた亀頭が顔を出し、先走り汁を分泌し始めていた。

 
 
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