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123 試練⑧

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 鏡を見ながら、作業を開始した。

 まず、アーモンド形の小型ローターを、両方の乳首に絆創膏で貼りつける。

 次に、ペニスの裏に、残りのひとつを、今度はテープでぐるぐる巻きにして装着する。

 仕上げは、開発したばかりの肛門である。

 鏡に尻を向け、左手の指で、穴が露わになるまで尻肉を左右に押し開く。

 夜通し指で弄んだその穴は、入れ歯を外した老婆のおちょぼ口か、裏側から見たフジツボにそっくりだ。

 あまりに愛撫に夢中になり過ぎたせいか、穴は少し緩んでいるようで、サーモンピンクの中身が見えている。

 僕はドキドキしながら、そこに靴ベラのような形のアナルスティックの先を押し込んだ。

「はうっ」

 快感の電流が走り抜け、思わず硬直してつま先立ちになる。

 萎れかけていた陰茎に血流が集まり、見る間に太さを増していく。

 扱きたい気持ちを、ぐっと我慢する。

 もうタイムリミットだ。

 装備を身に着けた後の射精はご法度なのだ。

 鏡を見た。

 4つの性具を装着した僕の裸体は、自分でもほれぼれするほど卑猥だった。

 その上から、最後の仕上げに、母の持っていた紐下着を身に着けた。

 Tバックのその下着は、尻の割れ目に食い込んで会陰部から前に行き、鋭角な逆三角形の部分でかろうじて陰茎を隠した後、Vの字に分かれ、両乳首の上を通り、首を巻いてうなじ所で一つになる。

 ちょうど、4つの性具を、ギリギリ上から紐で押さえる恰好だ。

 性具はどれもワイヤレスだから余分なコードなどはなく、ほぼ紐下着に隠れてその分いやらしさが半端ない。

 これは・・・。

 僕は、自分の姿に欲情せざるを得なかった。

 紐で亀甲縛りに緊縛され、物欲しげな眼をしたM男。

 それが、鏡に映る僕だったのだー。



 
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