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106 耐え難き誘惑⑯

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 僕は肩づを飲んでヨミの脱衣を見守った。
 
 薄皮がはがされるように着衣が床に落ち、磁器のように白い膚が露わになる。

 ガラス細工を思わせる中性的なその肢体は、あたかも妖精の羽化を目の当たりにするかのような感じだった。

 隠花植物の茎を連想させるヨミのすべらかな肌には、およそ色彩というものがない。

 ただ以外は、胸だった。

 薄い胸板の端と端に咲いた一対の乳輪と、その中心部からそれぞれ芽生えた乳首。

 その淡い桜色だけが、真っ白な肌に異様に艶めかしいアクセントを添えているのである。

 しかもー。

 改めてすぐ近くで見ると、ヨミの乳首は、初めから勃起しているかのように、驚くほど長かった。

 まるでキノコの一種みたいに、観る者を挑発するように乳輪から突き出ていて、根元に影を落としている。

 そしてついに・・・。

 ヨミがボトムのファスナーを下ろし、下半身を露出する時がやってきた。

 ピチピチのパンツを、さほど苦労することもなく片脚ずつ上げて抜き取るとー。

 その下から、はしたないほど上下の幅の狭い、マイクロビキニブリーフに包まれた局部が現れた。

 色こそ違え・・・。

 ブーメラン型のそのショーツは、まさに僕が初めて彼の家に行った時に穿いていたものと同じタイプだった。

「どうかな・・・」

 ショーツ一枚のあられもない姿になると、ヨミがちょっぴり頬を染めて上目遣いに僕を見た。

「キミのがあんまり素敵だったんで、僕もつい買っちゃった」
 
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