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99 耐え難き誘惑⑨

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「剥けちゃったね」
 
 ほかほかと湯気を上げる僕のズル剥け亀頭を一瞥して、ヨミが微笑んだ。

「和夫ったら、やっぱり、匂うよ。仮性包茎特有の、すごく濃い匂い。でも、心配しないで。僕はこの匂い、決して嫌いじゃない」

 僕はよろめいた。

 背中が壁に当たった。
 
 ヨミが近づいてくる。

「脱ぎなよ。ママのパンティ」

 指先でレースの布を抓んで、軽く引っ張った。

「もう、何もかも、丸見えだろ?」

 言われるまでもなかった。

 僕はもどかしくパンティを脱ぎ捨てた。

 足を片方ずつ上げて穴から抜く時、濡れた亀頭が腿に当たって二度ほど疼きが走った。

 そのせいでよけいにペニスが硬くなる。

 僕が全裸になると、ヨミが愛撫を再開した。

 壁際に追い込まれた僕は、もう、甘んじてそれを受け入れるしかなかった。

 小鳥がえさをついばむような、乳首への軽いキス。

 決して強く握ることなく、ピアノを弾くような軽やかなタッチで僕のペニスに触れるヨミ。

 股倉を全開にして、ガニ股になり、ペニスを突き立て、どうしようもなく、僕は悶えた。
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