バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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98 耐え難き誘惑⑧

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 うなじで両手を組み、強国の裸像のように身をくねらせて、僕は震えている。

 股間から飛び出した生殖器官を、筋肉を捩り合わせてつくった棍棒のように怒張させ、全身からは汗の臭いと一緒に男臭いフェロモンの臭気を発散させて・・・。

 その僕の熱い胸に咲くしこった乳首を、ヨミがチュウチュウ音を立てて吸う。

 右の乳首を吸いながら、左の乳首を指先でこね回し、しばらくそれを続けたかと思うと、今度は反対に、左の乳首を口に含んで、右の乳首を指先でこね回す・・・。

 その間も、肝心の肉棒は放置されたままだった。

 故意にそれをヨミの太腿になすりつけようと腰を振っても、体よくかわされてしまうだけ。

 何度も空を切る勃起ペニスが、とにかく疼いてならなかった。

「サワッテ・・・」

 乳首を責め続けられながら、うめくように僕は言う。

 乳首責めは大歓迎だ。

 それだけで射精してしまうほど、気持ちいい。

 でも、一番大事な刺激が足りない。

「どこを?」

 僕の乳首を口に含んだまま、くぐもった声でヨミが訊く。

「どこを触って欲しいの?」

「チ、チンチン・・・」

 顔を真っ赤に染めて、ようやくのことで、僕は言った。

「チンチン、サワッテ・・・」

「こう?」

 ヨミが人差し指の甲ですうっと肉棒の裏側を撫で上げた。

「アア・・・」

 喉が詰まったようなため息が漏れた。

 いい。

 でも、もどかしい。

「モ、モット・・・」

 僕は涙目で懇願する。

「モット、ツヨク・・・」

 僕は幼児が嫌々するように裸の腰をくねらせた。

「カワヲメクッテ・・・。ナカヲサワッテ・・・」

「じゃあ、こう?」

 ヨミが親指と人差し指で輪をつくり、そこにそそり立つ僕の分身を通した。

 出っ張った雁首の所で引っかかる。

 少し、根元の方に向かって、引いた。

 とー。

 ニュルリ。

 先端から白い湯気が上がり、淫靡な音がして、わずかに包皮がめくれ、赤く濡れ光った亀頭の鼻面が現れた。

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