90 / 202
89 虚ろな虜囚⑲
しおりを挟む
箪笥の引き出しを開けた。
下着は一番下の段。
それは知っている。
母は40を過ぎても酷く妖艶な女だった。
その色香で幾多の男たちを落としては、金をむしり取ってきた。
最後に腹上死したのも、冠動脈狭窄による急性心筋梗塞が原因だった。
美食の限りを尽くしてきた母の血管は、致死量の悪玉コレステロールで半ば詰まりかけていたのだろう。
思った通り、引き出しの中はいやらしい下着でいっぱいだった。
色とりどりといえば聞こえはいいが、半分以上がスケスケのレース地だ。
しかも面積が極端に狭いものばかり。
Tバックはもちろんのこと、ほとんど紐でできているだけというものまであった。
その中から僕が選んだのは、全体を包み込む透け生地のボディスーツだった。
今回は、母の下着を肴に自慰に耽るためではなく、自分で着用するためなのだ。
身に着けた時の気持ち良さが最も重要なのである。
破らないように細心の注意を払いながら、窮屈なそのセクシー下着に躰を押し込んだ。
予想通りの着心地に、思わずため息が出た。
レオタード以上に、気持ちがいい。
柔らかく、そしてどことなく頼りない、この極薄生地のフィット感。
どぎまぎしながら、鏡の前に立つ。
目の前に、息を飲むほどはしたない僕がいた。
ボディスーツは黒い生地でできている。
そのレース地の乳首の部分と股間の中央部に、雪の結晶を象った刺繍があり、それで陰部を隠す仕様である。
が、そんなちっぽけなもので、僕の勃起乳首と勃起男根を覆い隠せるはずもなかった。
皺の一本一本まで克明に透けて見える自身の裸体に、僕は一気に欲情した。
あのバスの中の出来事が脳裏にフラッシュバックすると同時に、生々しい感触が全身によみがえる。
今度は、この恰好でバスに乗ったら、どうだろうー。
想像しただけで、レース地の下で自然に亀頭が剥けてきた。
下着は一番下の段。
それは知っている。
母は40を過ぎても酷く妖艶な女だった。
その色香で幾多の男たちを落としては、金をむしり取ってきた。
最後に腹上死したのも、冠動脈狭窄による急性心筋梗塞が原因だった。
美食の限りを尽くしてきた母の血管は、致死量の悪玉コレステロールで半ば詰まりかけていたのだろう。
思った通り、引き出しの中はいやらしい下着でいっぱいだった。
色とりどりといえば聞こえはいいが、半分以上がスケスケのレース地だ。
しかも面積が極端に狭いものばかり。
Tバックはもちろんのこと、ほとんど紐でできているだけというものまであった。
その中から僕が選んだのは、全体を包み込む透け生地のボディスーツだった。
今回は、母の下着を肴に自慰に耽るためではなく、自分で着用するためなのだ。
身に着けた時の気持ち良さが最も重要なのである。
破らないように細心の注意を払いながら、窮屈なそのセクシー下着に躰を押し込んだ。
予想通りの着心地に、思わずため息が出た。
レオタード以上に、気持ちがいい。
柔らかく、そしてどことなく頼りない、この極薄生地のフィット感。
どぎまぎしながら、鏡の前に立つ。
目の前に、息を飲むほどはしたない僕がいた。
ボディスーツは黒い生地でできている。
そのレース地の乳首の部分と股間の中央部に、雪の結晶を象った刺繍があり、それで陰部を隠す仕様である。
が、そんなちっぽけなもので、僕の勃起乳首と勃起男根を覆い隠せるはずもなかった。
皺の一本一本まで克明に透けて見える自身の裸体に、僕は一気に欲情した。
あのバスの中の出来事が脳裏にフラッシュバックすると同時に、生々しい感触が全身によみがえる。
今度は、この恰好でバスに乗ったら、どうだろうー。
想像しただけで、レース地の下で自然に亀頭が剥けてきた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる