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79 虚ろな虜囚⑨
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「変なこと、言うなよ・・・」
あわててジャケットの前を閉じ、躰を隠した。
でも、ジャケットの下からは、網タイツを履いた脚が出てしまい、どうにも不自然だ。
「服はこれに詰めて、足元にでも置いておいて」
アヤカが投げてよこした紙袋に、脱いだジーンズや下着を詰め込んだ。
「乗って。バス停まで、送るわ」
さっさと運転席に乗り込んで、僕を促すアヤカ。
「え?・・・」
スライドドアに手をかけたまま、僕は凍りついた。
「バス停、まで?」
「そう。きのう、あんたたちを拾った所」
「そ、そんな・・・」
車を降りた、その後は・・・?
この恰好で、またバスに乗れというのか。
それじゃ、まるで、昨日のヨミと・・・。
満員のバスの中。
いやらしい痴漢の手にいいように躰を弄られ、喘ぎ、身悶えするヨミの痴態が脳裏にフラッシュバックした。
あの時のヨミは、ハーフコートの下に、ピタTシャツとスキニーパンツといういで立ちだった。
それですら痴漢の餌食になったのに、今の僕はもっとはしたない格好をさせられているのだ。
しかも、この時間帯は、ちょうど、通勤・通学の客が多いはず。
もし、きのうの痴漢がまた乗っていたりしたら・・・。
レオタードの股間が急速に窮屈になってきた。
見ると、畝があり得ないほど膨張して、白い布地に膨らみの輪郭がくっきりと浮き上がってしまっている。
くぼんだ臍の穴を指し示す太い矢印のような形をした性器。
それが、僕の下半身の中央に、誰が見てもそれとわかる、あからさまなまでの卑猥な陰影を形づくっているのだ。
脳内スクリーンで悶え狂うヨミのアクメ顔が、いつの間にか僕自身の顏に変わっていた。
き、きもち、いい・・・。
そんな声まで、聞こえてくるー。
な、何を考えてるんだ、俺は・・・。
悪夢を振り払うように首を横に振った時、鋭い口調でアヤカが言った。
「早く乗りなさいよ。そんなとこで何やってるの? まさかまた妄想でチンコ立たせてるんじゃないでしょうね?」
あわててジャケットの前を閉じ、躰を隠した。
でも、ジャケットの下からは、網タイツを履いた脚が出てしまい、どうにも不自然だ。
「服はこれに詰めて、足元にでも置いておいて」
アヤカが投げてよこした紙袋に、脱いだジーンズや下着を詰め込んだ。
「乗って。バス停まで、送るわ」
さっさと運転席に乗り込んで、僕を促すアヤカ。
「え?・・・」
スライドドアに手をかけたまま、僕は凍りついた。
「バス停、まで?」
「そう。きのう、あんたたちを拾った所」
「そ、そんな・・・」
車を降りた、その後は・・・?
この恰好で、またバスに乗れというのか。
それじゃ、まるで、昨日のヨミと・・・。
満員のバスの中。
いやらしい痴漢の手にいいように躰を弄られ、喘ぎ、身悶えするヨミの痴態が脳裏にフラッシュバックした。
あの時のヨミは、ハーフコートの下に、ピタTシャツとスキニーパンツといういで立ちだった。
それですら痴漢の餌食になったのに、今の僕はもっとはしたない格好をさせられているのだ。
しかも、この時間帯は、ちょうど、通勤・通学の客が多いはず。
もし、きのうの痴漢がまた乗っていたりしたら・・・。
レオタードの股間が急速に窮屈になってきた。
見ると、畝があり得ないほど膨張して、白い布地に膨らみの輪郭がくっきりと浮き上がってしまっている。
くぼんだ臍の穴を指し示す太い矢印のような形をした性器。
それが、僕の下半身の中央に、誰が見てもそれとわかる、あからさまなまでの卑猥な陰影を形づくっているのだ。
脳内スクリーンで悶え狂うヨミのアクメ顔が、いつの間にか僕自身の顏に変わっていた。
き、きもち、いい・・・。
そんな声まで、聞こえてくるー。
な、何を考えてるんだ、俺は・・・。
悪夢を振り払うように首を横に振った時、鋭い口調でアヤカが言った。
「早く乗りなさいよ。そんなとこで何やってるの? まさかまた妄想でチンコ立たせてるんじゃないでしょうね?」
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