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66 淫らな手④

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 ーサワッテ・・・。

 股間からバナナの形をした器官を突き上げ、弓のようにのけぞるヨミのミルク色の裸身。

 クリーム色の月光が、その滑らかな肌と薔薇色の肉の棒を妖しく照らし出している。

 ああ、だめだ・・・。

 衝動に耐えきれず、僕は己の器官を扱き出す。

 シコシコシコ・・・。

 包皮が前後に動き、濡れた亀頭を擦る感じが何とも言えず、気持ちいい。

 ついさっきまで、浴衣を脱ぎ捨て、全裸で床オナニーに講じていた僕。

 その時脳裡に描いていたのは、ヨミを畳の上に組み伏せて、その陰部に己が器官を擦りつけるさまだった。

 その時は完全な妄想に過ぎなかったのに、思い描いていたヨミが今隣の部屋に居て、何者かに凌辱され、乱れ狂っているー。

 そんな状況で、もう、正気でいられるはずがなかった。

 アアッ、ヨミ!

 僕は左手で左の乳首を抓み、右手で陰茎を握って、しこりにしこった。

 クチュクチュクチュクチュ…・。

 包皮が亀頭にカウパー腺液を塗りたくるいやらしい音が静寂を破る。

 ハアハアハアハア・・・。

 自然、喘ぎ声まで漏れて、それこそヨミに気づかれそうだ。

 コリコリした乳首を左右交互につまみ、こよりをつくるようにねじりまくる。

 それに合わせて勃起した器官を扱きながら、時々人差し指を立てて包皮から顏を出す亀頭の鼻面をタップする。

 どくんどくんが始まる寸前、扱きをやめて、広げた手のひらの内側で半分剥き出しにした濡れ亀頭を包み込む。

 手のひらの角度をいろいろ変えて亀頭の表裏を撫でさすると、中身に触れた快感で僕は半ば陶然となる。

 ああ、いい・・・。

 めくるめく愉悦の波に、両脚をMの字に広げ、僕は畳の上に坐り込んだ。

 ーアアン、アアン、アアン・・・。

 かすかに聴こえてくるヨミの声。

 僕はぎゅっと目を閉じた。

 これ以上見ていたら、僕のほうが先にー。

 だめ、もぅ逝っちゃいそう…。
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