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62 懊悩の夜⑦
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ごそごそごそ…。
盛り上がった布団が蠢いた。
明らかにそれは、背中を丸めてうずくまる人の形をしている。
「アアン、アアン、アアン・・・」
白く細い喉をのけぞらせ、銀色の髪をふり乱し、ヨミが喘いだ。
月光に照らし出されたニンフみたいなスリムな上半身が、小刻みに震えている。
横から見た上半身は驚くほど華奢で、その胸の薄さはあばら骨が浮き出るほどだ。
なのに、その平面から、ふたつの乳首だけが、影を作るほど長く大きく突き出ている。
その事実に気づいて、僕は尚更打ちのめされずにはいられない。
演技ではなく、ヨミは躰で感じているのだ・・・。
これまで僕は、心のどこかでこう思いこんでいた。
地下室で、露天風呂で、そして今また、隣の部屋で、ヨミは何者かに強制され、快感に浸るふりをしている。
あの喘ぎ声や悩ましい仕草は本物ではなく、あくまでも凌辱を早く終わらせるための演技なのだとー。
なぜって、彼が思いを寄せている相手は、この僕、であるはずなのだから・・・。
そのことは、車の中の彼の言動が、証明しているのではなかったか?
なのに、あれは、何なのだ?
「ダメ・・・」
甘ったるい声でヨミがつぶやいている。
「そんなに僕に、出させたいの・・・?」
艶やかに光る白桃のような尻肉の筋肉が滑らかに上下し、僕の眼を釘付けにする。
そして、次の瞬間、ヨミの唇から、最も聴きたくない台詞が漏れた。
「わかった・・・。いいよ・・・。飲ませてあげる。とっても甘い、僕のミルクを、ね…」
盛り上がった布団が蠢いた。
明らかにそれは、背中を丸めてうずくまる人の形をしている。
「アアン、アアン、アアン・・・」
白く細い喉をのけぞらせ、銀色の髪をふり乱し、ヨミが喘いだ。
月光に照らし出されたニンフみたいなスリムな上半身が、小刻みに震えている。
横から見た上半身は驚くほど華奢で、その胸の薄さはあばら骨が浮き出るほどだ。
なのに、その平面から、ふたつの乳首だけが、影を作るほど長く大きく突き出ている。
その事実に気づいて、僕は尚更打ちのめされずにはいられない。
演技ではなく、ヨミは躰で感じているのだ・・・。
これまで僕は、心のどこかでこう思いこんでいた。
地下室で、露天風呂で、そして今また、隣の部屋で、ヨミは何者かに強制され、快感に浸るふりをしている。
あの喘ぎ声や悩ましい仕草は本物ではなく、あくまでも凌辱を早く終わらせるための演技なのだとー。
なぜって、彼が思いを寄せている相手は、この僕、であるはずなのだから・・・。
そのことは、車の中の彼の言動が、証明しているのではなかったか?
なのに、あれは、何なのだ?
「ダメ・・・」
甘ったるい声でヨミがつぶやいている。
「そんなに僕に、出させたいの・・・?」
艶やかに光る白桃のような尻肉の筋肉が滑らかに上下し、僕の眼を釘付けにする。
そして、次の瞬間、ヨミの唇から、最も聴きたくない台詞が漏れた。
「わかった・・・。いいよ・・・。飲ませてあげる。とっても甘い、僕のミルクを、ね…」
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