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29 奇怪な儀式⑤
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「どう?」
ヨミの声。
目を向けると、希京の肩にしなだれかかったヨミの赤い瞳が笑っていた。
チクリ。
胸の底で、嫉妬が疼く。
「うむ」
じろりとヨミを横目でにらみ、言葉少なにうなずく蟇蛙。
首がないので、だぶだぶの頬が揺れたことでようやくそれとわかった。
「小柄だけど、けっこうマッチョだし、それに、あれ…。あの性器、皮被りにしては、かなり立派じゃない?」
その言葉に、いけないと思いつつも、股間のイチモツが反応を示してしまう。
にょきにょきと膨張したかと思うと、兜型の頭部を左右に振りながら、水平方向から徐々に角度を上げ始めたのだ。
「剥き甲斐があると思うでしょ? パパ、そういうの、好きじゃん。僕の時だって・・・」
にやにや笑いながら、ヨミが言い募る。
剥き甲斐?
僕はただひたすら混乱するしかない。
な、なんのこと?
このふたり、何について話してるんだ?
「うるさい。おまえはいい加減、黙ってろ」
なおも絡んでくるヨミを蠅でも追い払うように、希京が遮った。
そうして僕の顏を上目遣いにねめつけると、重々しい口調で、こう命令した。
「よし、次はこのテーブルの上に乗って、四つん這いになれ。その汚い尻を私のほうへ向けて、な」
「え…」
絶句する僕。
そういえば、この男、さっきも、そんなようなことを・・・。
けど、そんなみっともないこと、できるはずが、ない。
「やるんだ。きさまがこの家に住みたいと思っているならば、な。なあに、単なる性病の検査だと思えばいい。実際、少し前まで、警官の採用試験では、衆人環視の場でこれと同じような検査がなされていた。太平洋戦争の頃の軍隊もしかり、何も特別なことではない」
ヨミの声。
目を向けると、希京の肩にしなだれかかったヨミの赤い瞳が笑っていた。
チクリ。
胸の底で、嫉妬が疼く。
「うむ」
じろりとヨミを横目でにらみ、言葉少なにうなずく蟇蛙。
首がないので、だぶだぶの頬が揺れたことでようやくそれとわかった。
「小柄だけど、けっこうマッチョだし、それに、あれ…。あの性器、皮被りにしては、かなり立派じゃない?」
その言葉に、いけないと思いつつも、股間のイチモツが反応を示してしまう。
にょきにょきと膨張したかと思うと、兜型の頭部を左右に振りながら、水平方向から徐々に角度を上げ始めたのだ。
「剥き甲斐があると思うでしょ? パパ、そういうの、好きじゃん。僕の時だって・・・」
にやにや笑いながら、ヨミが言い募る。
剥き甲斐?
僕はただひたすら混乱するしかない。
な、なんのこと?
このふたり、何について話してるんだ?
「うるさい。おまえはいい加減、黙ってろ」
なおも絡んでくるヨミを蠅でも追い払うように、希京が遮った。
そうして僕の顏を上目遣いにねめつけると、重々しい口調で、こう命令した。
「よし、次はこのテーブルの上に乗って、四つん這いになれ。その汚い尻を私のほうへ向けて、な」
「え…」
絶句する僕。
そういえば、この男、さっきも、そんなようなことを・・・。
けど、そんなみっともないこと、できるはずが、ない。
「やるんだ。きさまがこの家に住みたいと思っているならば、な。なあに、単なる性病の検査だと思えばいい。実際、少し前まで、警官の採用試験では、衆人環視の場でこれと同じような検査がなされていた。太平洋戦争の頃の軍隊もしかり、何も特別なことではない」
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