バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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18 美しき変態②

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「な、何を・・・」

 恥辱でカッと顔が熱くなる。

 気づかれてた!

 今更遅いと悔やみながら、両手でジーンズの前を押さえた。

 そこは棒を呑んだようにパンパンに膨れ上がり、少し動くだけで生地が擦れて痛いくらいだ。

 バスの中でヨミが痴漢に凌辱されるのを目の当たりにしてからというもの、僕はずっと勃ちっ放しだった。

 それが今、ヨミの裸を直に見せつけられ、とんでもないことになってしまっていた。

 まさに、一触即発。

 触れなば爆ぜん、の状態なのだ。

「うれしいよ。キミも感じてくれてるのがわかって」

 スキニーパンツを足から抜き、完全なる裸になってヨミが言った。

「僕もどうせなら、和夫にしてほしかった・・・」

 上目遣いに僕を見る。

 意味深なその目つきに僕はまたぞくりとなった。

 僕に、してほしかった・・・?

 な、何を?

 え? そ、それ、ど、どういうことだ?

 全裸のヨミから、目が離せない。

 大理石のように白い躰に、そこだけ薔薇色の乳首と肉の棒。

 股間から立ちあがった生々しい器官は、平らな腹に沿って垂直に伸び、槍の先端で流線形の臍を指している。

 射精したばかりというのに一向に硬さを減じないばかりか、なぜかまた力を取り戻しているかのようだ。

 華奢な躰に似合わぬ猛々しさ。

 どろみのある糊状の液体で覆われ、ほかほかと湯気を上げる薔薇色の肉棒は、強烈な匂いを放っている。

「さあ、拭いて」

 甘い口調で、ヨミが請う。

「なんなら、お口でしてくれてもいいんだけどね」

 そう言うと、かすかに口角を吊り上げ、クスリと笑った。
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