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9 満員バスの中の痴態①
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夕日を背にしたヨミの姿。
口元に浮かぶ微笑。
見ているだけで、なぜか胸苦しい気分になる。
不思議な感覚だった。
まだ会うのは二回目なのに、この胸騒ぎは何だろう?
中学生の頃、初恋の相手の少女と待ち合わせた時のあのドキドキ感を思い出す。
いったい俺は、どうしてしまったんだ?
和夫、おまえ、何を考えてる?
ヨミは、この少年は、いくら美しくても、同性だぞ・・・?
しかも、母が死んだばかりだというのに・・・。
この先の生活の目途すら立っていないというこの時にー。
のろのろと停まるバス。
空気の漏れるような音と主に、アコーディオンドアが開く。
「おいでよ」
先にタラップを昇るヨミ。
声にふと目を上げると、スキニーパンツに包まれた形の良い臀部が視界に飛び込んできた。
見ようと思って観たわけではない。
それでも胸のざわつきを感じないではいられなかった。
太腿の動きに合わせて交互に動く桃のような左右の尻肉。
よく動くヨミの尻に目を当てながら、ふと僕はあることに気づいて耳朶まで赤くなった。
考え過ぎだろうか。
けど、普通、あの薄さのスキニーパンツを穿いたら、布地があんなに張り詰めた場合には、絶対下着の線が透けて見えるはず。
なのに、桃のように丸い臀部をぴっちり包んだ白い布にはそれがない。
まさか、ヨミは下着をつけていないとか?
それとも、男のくせにTバックのショーツを穿いている?
その刹那浮かんだ妄想に、眩暈がした。
ふいに下半身の中心が熱を持ち、硬いものが足の動きを妨げた。
うろたえて躰をくの字に折った時、
「何してるの?」
頭上からヨミの声が飛んできた。
口元に浮かぶ微笑。
見ているだけで、なぜか胸苦しい気分になる。
不思議な感覚だった。
まだ会うのは二回目なのに、この胸騒ぎは何だろう?
中学生の頃、初恋の相手の少女と待ち合わせた時のあのドキドキ感を思い出す。
いったい俺は、どうしてしまったんだ?
和夫、おまえ、何を考えてる?
ヨミは、この少年は、いくら美しくても、同性だぞ・・・?
しかも、母が死んだばかりだというのに・・・。
この先の生活の目途すら立っていないというこの時にー。
のろのろと停まるバス。
空気の漏れるような音と主に、アコーディオンドアが開く。
「おいでよ」
先にタラップを昇るヨミ。
声にふと目を上げると、スキニーパンツに包まれた形の良い臀部が視界に飛び込んできた。
見ようと思って観たわけではない。
それでも胸のざわつきを感じないではいられなかった。
太腿の動きに合わせて交互に動く桃のような左右の尻肉。
よく動くヨミの尻に目を当てながら、ふと僕はあることに気づいて耳朶まで赤くなった。
考え過ぎだろうか。
けど、普通、あの薄さのスキニーパンツを穿いたら、布地があんなに張り詰めた場合には、絶対下着の線が透けて見えるはず。
なのに、桃のように丸い臀部をぴっちり包んだ白い布にはそれがない。
まさか、ヨミは下着をつけていないとか?
それとも、男のくせにTバックのショーツを穿いている?
その刹那浮かんだ妄想に、眩暈がした。
ふいに下半身の中心が熱を持ち、硬いものが足の動きを妨げた。
うろたえて躰をくの字に折った時、
「何してるの?」
頭上からヨミの声が飛んできた。
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