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⑪ ぼくのつみはにくのぼう
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呼び出されたのは、体育館の裏にある、体育倉庫だった。
僕の制服とズボンをむしり取ると、リーダー格の女が吐き捨てるように言った。
「これね、あいつを狂わせたのは」
その視線は、僕の股間にぶら下がった性器に注がれている。
「ちょん切っちゃおうか」
別のひとりが横から口を挟んだ。
「すぐに止血しとけば、死なないだろ」
「もっといいことがある。これでこいつのペニスの根元、縛って」
リーダーがロープを取り出した。
「吊るすんだね」
笑い声が起こった。
そして僕は、天井から吊るされた。
身体を支えるのは、ペニスにくくりつけられた一本のロープだけ。
そんな僕を残して、笑いながら、女たちは出て行った。
魚屋の店先の鮟鱇みたいに吊るされたまま、僕は静かに勃起した。
海綿体が軋み、筋肉が千切れる音がする。
あまりの気持ち良さに、射精した。
真上に噴き上がった精液が、顏にかかった。
それが、命取りになった。
勃起の緩んだ僕のペニスが、自重に負けてぐにゃりと伸び切った。
包皮が破れ、鮮血にまみれて僕は床に落下した。
そこに、僕の名を呼びながら、先輩が入ってきた。
あの女たちが教えたに違いない。
千切れた僕のペニスをひと目見るなり、先輩の顔に失望の表情が広がった。
そして、僕は悟ったのだ。
僕らの恋が、今、終わりを迎えたということを・・・。
僕の制服とズボンをむしり取ると、リーダー格の女が吐き捨てるように言った。
「これね、あいつを狂わせたのは」
その視線は、僕の股間にぶら下がった性器に注がれている。
「ちょん切っちゃおうか」
別のひとりが横から口を挟んだ。
「すぐに止血しとけば、死なないだろ」
「もっといいことがある。これでこいつのペニスの根元、縛って」
リーダーがロープを取り出した。
「吊るすんだね」
笑い声が起こった。
そして僕は、天井から吊るされた。
身体を支えるのは、ペニスにくくりつけられた一本のロープだけ。
そんな僕を残して、笑いながら、女たちは出て行った。
魚屋の店先の鮟鱇みたいに吊るされたまま、僕は静かに勃起した。
海綿体が軋み、筋肉が千切れる音がする。
あまりの気持ち良さに、射精した。
真上に噴き上がった精液が、顏にかかった。
それが、命取りになった。
勃起の緩んだ僕のペニスが、自重に負けてぐにゃりと伸び切った。
包皮が破れ、鮮血にまみれて僕は床に落下した。
そこに、僕の名を呼びながら、先輩が入ってきた。
あの女たちが教えたに違いない。
千切れた僕のペニスをひと目見るなり、先輩の顔に失望の表情が広がった。
そして、僕は悟ったのだ。
僕らの恋が、今、終わりを迎えたということを・・・。
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