ケモノの原罪 

ヤミイ

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⑤ ぼくのちんぽがたいへんです

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「いいか、ペニスには触れるな。それ以外のことなら、何をやってもいい」

 先輩の言葉に、ほかの3人がうなずいた。

「もちろん、痛い目に遭わせるとか、そういう意味じゃない。できるだけ快感を与えて、じらすだけじらしてやる。それでどうなるか、じっくり観察させてもらおうじゃないか」

「たとえば、こんなのはどうだ?」

 ひとりが言い、ポケットから何かを取り出した。

 プリントなどをはさむ、ゼムクリップである。

 何をする気かと見ていると、僕の乳首を指で引き伸ばし、その根元をクリップで挟み込んできた。

「はうっ」

 刺すような痛みに、僕はのけぞった。

 が、その上級生が、クリップのせいで突出した僕の乳首の先に唾液を垂らして指の腹で乳頭を撫で始めると、痛みはすぐにうずくような快感に変わった。

「こんな方法もある」

 別のひとりが僕の前にうずくまると、そそり立つ肉棒は無視して、その下に垂れ下がる僕の陰嚢をつかんだ。

 そうしておいて、手のひらのなかで袋の内部の精巣の手触りを愉しむかのように、ゆっくりとこね回す。

 陰嚢を揉まれるたびに、ペニスを包んだ包皮が上下し、かすかな刺激を亀頭に与えてくる。

 それが面白いのか、上級生はやがて僕のやがて陰嚢を下へ下へと引っ張り始めた。

「ま、待って・・・」

 僕は目を見開いた。

 包皮がめくれ上がり、亀頭が完全に姿を現そうとしている。

 魚のエラみたいに出っ張ったカリの部位を通り過ぎ、包皮がその下に縮まってしまっていた。

 こうして見ると、丸出しになった僕の亀頭は、粘液で濡れたウミガメの赤ちゃんの頭にそっくりだった。

 どうしよう・・・。

 僕は狼狽した。

 オナニーの時でさえ、ここまでは勇気がなくてできなかった。

 亀頭が十分濡れたところで、金魚の口みたいな包皮の間から指を突っ込み、尿道口に触れる。

 これまでは、それがせいいっぱいだったのだ。

 仮性包茎の僕の場合、亀頭をじかに触るのは、痛みを伴うかなり勇気の要る行為なのである。
 それなのに・・・。
 ああ、こんなに剥き出しにされてしまったら、もう、元に戻らない・・・。

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