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💛4 ロリポップ④
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コウナゴの胸は私の胸に押しつけられている。
聖アニマ学園の制服は青いブレザーに白いブラウスだから、コウナゴはブレザーの前を広げて、薄いブラウス越しに私にバストを押しつけていることになる。
誓っていうが、これは私から起こしたアクションではない。
時間をかけたキスと執拗なまでの臀部への愛撫に、コウナゴが発情した証拠だった。
正直、ここでコウナゴのブラウスのボタンを外し、下着を脱がせて乳房を直に愛撫することもできなくはない。
が、いくら私がせっかちでも、それは時期尚早というものだ。
私はこの世界に転移してからまだ一日も経っていないのである。
コウナゴがふしだらな女でないことは、ブラウスの下のブラジャーの形状でもわかった。
それはごく普通の無地のスポーツブラで、女子高生ならば誰もが身に着けているタイプのものだ。
このブラのタイプからして、スカートの下でヒップの肉がはみ出ているのは、彼女のショーツがTバックだからではなく、やはり歩いているうちにショーツのクロッチ部分の布が隙間に食い込んだとみるのが妥当だろう。
エルフも人間も、女に生まれた以上、悩みには共通するものが多いのだ。
本当はもっと長くペッティングを継続してコウナゴのかぐわしい香りを堪能したいところだったけど、せっかちな人間関係の構築は時として予測せぬ亀裂を生むことを肝に銘じ、私はゆっくりとコウナゴを押しのけた。
「一緒に帰ろう。あ、そうだ。あなたのお家に寄って行ってもいいかな」
紅潮したほっぺを人差し指でつついてさわやかに微笑みかけてやると、コウナゴが打てば響くように頷いた。
ここまで来て私を拒む者には、これまで会ったことがない。
それが、人間でありながら、どこの世界に行っても私ことアンヌコがサキュバス呼ばわりされるゆえんである。
聖アニマ学園の制服は青いブレザーに白いブラウスだから、コウナゴはブレザーの前を広げて、薄いブラウス越しに私にバストを押しつけていることになる。
誓っていうが、これは私から起こしたアクションではない。
時間をかけたキスと執拗なまでの臀部への愛撫に、コウナゴが発情した証拠だった。
正直、ここでコウナゴのブラウスのボタンを外し、下着を脱がせて乳房を直に愛撫することもできなくはない。
が、いくら私がせっかちでも、それは時期尚早というものだ。
私はこの世界に転移してからまだ一日も経っていないのである。
コウナゴがふしだらな女でないことは、ブラウスの下のブラジャーの形状でもわかった。
それはごく普通の無地のスポーツブラで、女子高生ならば誰もが身に着けているタイプのものだ。
このブラのタイプからして、スカートの下でヒップの肉がはみ出ているのは、彼女のショーツがTバックだからではなく、やはり歩いているうちにショーツのクロッチ部分の布が隙間に食い込んだとみるのが妥当だろう。
エルフも人間も、女に生まれた以上、悩みには共通するものが多いのだ。
本当はもっと長くペッティングを継続してコウナゴのかぐわしい香りを堪能したいところだったけど、せっかちな人間関係の構築は時として予測せぬ亀裂を生むことを肝に銘じ、私はゆっくりとコウナゴを押しのけた。
「一緒に帰ろう。あ、そうだ。あなたのお家に寄って行ってもいいかな」
紅潮したほっぺを人差し指でつついてさわやかに微笑みかけてやると、コウナゴが打てば響くように頷いた。
ここまで来て私を拒む者には、これまで会ったことがない。
それが、人間でありながら、どこの世界に行っても私ことアンヌコがサキュバス呼ばわりされるゆえんである。
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