僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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55 禁断の施術⑧

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「そんな目で、見ないで…」
 恥ずかしくなり、僕は両手で前を隠した。
 複雑な気分だった。
 これは誉め言葉と取っていいのだろうか。
 僕は年齢の割に童顔で、背も低いほうだ。
 外見的なことで褒められた記憶など、いまだかつて一度もない。
 それが、思わぬ部位を称賛されるなんて…。
 しかも、リナのような容姿端麗な女性・・・いや、そうではないのか。
 トランスジェンダーをすら超越した両性具有者。
 それをなんて呼べばいいのだろう?
「施術の前に、もう少しだけ、楽しませていただいてよいかしら?」
 熱のこもったまなざしでもう一度僕の顏を見つめると、返事も待たずリナはブラトップとショーツを脱ぎ捨てた。
「どう? これが、アンドロギュヌス」
 全裸になったリナは、裸体の隅々まで僕に見せつけるようにポーズを取った。
「ほ、ほんとだ…」
 驚きで、続く言葉が見つからない。
 よく日焼けしたリナのスレンダーなボディは、確かに若い女性のものである。
 小ぶりながら胸もちゃんと膨らんでいるし、牝イルカのような優雅な曲線は、男の躰にはないものだ。
 だが、女性と決定的に違うのは、本来つるんとなっているはずの下腹部から、あの肉の棒が屹立していること。
 ただし、睾丸はなく、ペニスの後ろには女性器らしき二列の襞が垣間見える。
 どこを見ていいのか、わからなかった。
 お椀型にこんもりと盛り上がった胸の双丘に咲く、一対の桜色の可憐な乳首か、あるいは僕を挑発するようにそそり立ち、完全にむけた先っちょを露で光らす肉の棒か。
「素敵・・・」
 ぼうっとしていると、リナが僕の前に立ち、躰を寄せてきた。
「くっ」
 ついつい喘いでしまったのは他でもない。
 リナの勃起したペニスが、半勃ち状態の僕の陰茎に触れたのだ。
「兜合わせって、知ってる?」
 僕の陰茎に己の陰茎を添わせ、右手の手のひらで二本一緒にそっと包み込むと、リナが艶めかしく囁いた。
「これ、とっても気持ち、いいんですよ。兜合わせは、女には味わえない、男だけの快楽のひとつなんです」
 
 
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