僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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29 初めての連続絶頂④

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 正面の鏡には股倉を開いた全裸の僕が映っている。
 今や陰茎はほぼ垂直に屹立し、その根元からはホオズキの実のような睾丸が垂れ下がっている。
 それとは別の右側の壁面の鏡に映るのは、横から見た僕の様子である。
 そこにははっきりと、尻肉の間にオイルまみれの人差し指を指し組む彼の姿が映っていた。
 くちゅ。
 湿った音とともに、肛門に異物がめり込むあの感触が来た。
「あふ」
 カテーテルごと勃起陰茎を揺らして喘ぐ僕。
「なんだこれは」
 ずぶずぶ指をめり込ませながら、調教師が驚きの声を上げた。
「まったく抵抗がないぞ。きさまの肛門ときたら、恥ずかしいほどずぼずぼじゃないか」
「い、言わない、で…」
 僕は目を伏せた。
 ストローやシャープペンどころではない。
 自分でもあまりに変態じみていると思うので、二度目に訊かれた時には口にできなかったけど、僕は専用のアナルスティックを持っている。オナホールと一緒にネット通販で購入したかなり本格的なやつだ。
 そのスティックで毎日のように犯しているのだから、肛門がユルユルなのは当然だ。
「ふははは、これはいい」
 ずぼずぼピストン運動を続けながら、調教師が笑う。
「あん、だめ…」
 僕は本格的に感じ始め、拘束された両脚に力を籠めて快感からくる震えに耐える。
 やがて肛門の中で指が鍵型に曲げられる感じがしたかと思うと、突如としてジーンと痺れるような刺激が走った。
「あうっ!」
「見つけたぞ。ここがきさまのGスポットだろう」
 グリッ!
「あはあっ!」
 躰の中心、奥の奥。
 身体中で最も敏感な部位を触られる感触に、僕の全身は烈しく波打った。
 バキッ!
 陰茎が天を衝くように跳ね上がり、
「ああああっ!」
 叫び声と一緒に、
 どびゅびゅっ!
 情け容赦なく、カテーテルの中に真っ白いミルクが噴き出した。
「また、出ちゃった…」
 精液の青臭い匂いに包まれながら、僕は茫然と独りごちた。
 自分で慰める時も、そうだ。
 アナルスティックの小枝のほうを腹側に向けて壁越しに前立腺を刺激すると、僕はあっという間に逝ってしまう。
 なぜって、そこが男のGスポットだからである。
「ほほう、4回目か。いいペースじゃないか」
 容器に溜まっていく僕の精液に目を細め、満足げに調教師が言った。
「しかも、俺はまだ大した愛撫もしてないときてる。きさまみたいに、これだけ過敏な”乳牛”は初めてだよ」
 喜んでいいのか、悲しむべきなのか、わからなかった。
 ただひとつだけ確かなのは、僕がまだギンギンに勃起しているという、そのことだった。
 Gスポットを愛撫されたら最後、男はメスイキ状態から逃れることはできない。
 メスイキ状態にまで追い込まれたらもう、命のエキスが涸れ果てるまで射精し続けるしかないのである…。
 

 
 
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