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25 淫靡な搾乳⑤
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「さあ、本格的に始めるとするか」
調教師が、精液回収用の容器を、吊り下げられた僕の足元にあるスチール製の棚に差し込んだ。
棚には斜めに傾いたいくつかの仕切りがあり、1本1本ペットボトル型の容器を収められるようになっている。
このアルバイトが本格的に稼働すれば、その棚の中は同種の容器でいっぱいになるのだろうけど、今はまだ僕の陰茎とチューブで繋がったこの1本だけである。
「まずは、どうしてほしい?」
容器をセットし終えると、僕の顔に顔を近づけ、訊いてきた。
「尿道へのカテーテル挿入だけで出せるなら、何をされてもイキそうだが」
「ち…ちくび…を」
恥ずかしさに耐えながら、僕は小声で答えた。
鰐部氏にやられた乳首攻め。
あの電気マッサージ器の感触。
あれが忘れられない。
特に、今みたいに一度放出してしまった後は、新たな刺激が必要だ。
現に僕の陰茎は、時間が経つにつれ少しずつ力を失い始め、今や股間の淡い叢から萎れたチューリップの花のように、首をうなだれかけている。
もはや、鏡に映る己の裸体を見て興奮する段階は過ぎたのだ。
「ふふ、やっぱりな」
調教師がせせら笑うように言った。
「きさまのようなナルシストは、たいていそう来る。普段から自分で乳首を弄っている証拠だな。そうだろう?」
「は…はい…」
ここまで恥をさらした以上、今更否定しても仕方がなかった。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「確かにきさまの乳首は、男のくせに大きいな。乳輪も立派だし、色も薄紅色で敏感そうだ。これだけ見れば、マジで女の乳首と間違えそうだぜ。ひょっとしてきさま、乳首を嬲るだけでイケるんじゃないのか。乳首だけで逝くのを”チクニー”というらしいが、まさかきさま、毎日そのチクニーに耽ってるんじゃないのかよ?」
悪役レスラーのような覆面顔からのぞくギョロ目が、下品な好奇心で輝いている。
でも僕は、そのあからさまな好奇の視線から逃れることができない。
なんせ、両手首と両足首を拘束され、四肢をX字の形に広げたまま、全裸で宙吊りにされているのだから…。
「は……はい」
仕方なく、うなずいた。
「時々ですが…乳首、だけで…」
チクニーは、気持ちはいいが、射精に至るまで時間がかかる。
それが難点だった。
だから、いつもは、早く逝くために、あえて途中から性器に直接触れるか、肛門の助けを借りることが多い。
けれど、時間と気持ちに余裕がある時は、自分の自慰画像を見ながらチクニーだけで逝くまで頑張ることもある。
その時の達成感ときたら、他の方法では味わえない種類の淫靡で絶妙なものだからだ。
「きさまはガチで変態だな」
調教師が声高に笑った。
このセリフ、きょうだけで何度言われたことだろう。
「でも、安心しろ。ここでは変態は大歓迎だ。それが搾乳作業のプラスになる限りはな。どれ、見せてみろ」
覆面づらが、僕の右の乳首にぐっと近づいた。
タラコ唇が開き、その隙間から蛭のようにざらついて分厚い舌が現れる。
「あんっ!」
次の瞬間、僕はハスキーな声で叫んでしまった。
固く尖らせた舌先で、乳首の頂に膨らんだ乳頭の、くぼんだ部分をつつかれたからである。
調教師が、精液回収用の容器を、吊り下げられた僕の足元にあるスチール製の棚に差し込んだ。
棚には斜めに傾いたいくつかの仕切りがあり、1本1本ペットボトル型の容器を収められるようになっている。
このアルバイトが本格的に稼働すれば、その棚の中は同種の容器でいっぱいになるのだろうけど、今はまだ僕の陰茎とチューブで繋がったこの1本だけである。
「まずは、どうしてほしい?」
容器をセットし終えると、僕の顔に顔を近づけ、訊いてきた。
「尿道へのカテーテル挿入だけで出せるなら、何をされてもイキそうだが」
「ち…ちくび…を」
恥ずかしさに耐えながら、僕は小声で答えた。
鰐部氏にやられた乳首攻め。
あの電気マッサージ器の感触。
あれが忘れられない。
特に、今みたいに一度放出してしまった後は、新たな刺激が必要だ。
現に僕の陰茎は、時間が経つにつれ少しずつ力を失い始め、今や股間の淡い叢から萎れたチューリップの花のように、首をうなだれかけている。
もはや、鏡に映る己の裸体を見て興奮する段階は過ぎたのだ。
「ふふ、やっぱりな」
調教師がせせら笑うように言った。
「きさまのようなナルシストは、たいていそう来る。普段から自分で乳首を弄っている証拠だな。そうだろう?」
「は…はい…」
ここまで恥をさらした以上、今更否定しても仕方がなかった。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「確かにきさまの乳首は、男のくせに大きいな。乳輪も立派だし、色も薄紅色で敏感そうだ。これだけ見れば、マジで女の乳首と間違えそうだぜ。ひょっとしてきさま、乳首を嬲るだけでイケるんじゃないのか。乳首だけで逝くのを”チクニー”というらしいが、まさかきさま、毎日そのチクニーに耽ってるんじゃないのかよ?」
悪役レスラーのような覆面顔からのぞくギョロ目が、下品な好奇心で輝いている。
でも僕は、そのあからさまな好奇の視線から逃れることができない。
なんせ、両手首と両足首を拘束され、四肢をX字の形に広げたまま、全裸で宙吊りにされているのだから…。
「は……はい」
仕方なく、うなずいた。
「時々ですが…乳首、だけで…」
チクニーは、気持ちはいいが、射精に至るまで時間がかかる。
それが難点だった。
だから、いつもは、早く逝くために、あえて途中から性器に直接触れるか、肛門の助けを借りることが多い。
けれど、時間と気持ちに余裕がある時は、自分の自慰画像を見ながらチクニーだけで逝くまで頑張ることもある。
その時の達成感ときたら、他の方法では味わえない種類の淫靡で絶妙なものだからだ。
「きさまはガチで変態だな」
調教師が声高に笑った。
このセリフ、きょうだけで何度言われたことだろう。
「でも、安心しろ。ここでは変態は大歓迎だ。それが搾乳作業のプラスになる限りはな。どれ、見せてみろ」
覆面づらが、僕の右の乳首にぐっと近づいた。
タラコ唇が開き、その隙間から蛭のようにざらついて分厚い舌が現れる。
「あんっ!」
次の瞬間、僕はハスキーな声で叫んでしまった。
固く尖らせた舌先で、乳首の頂に膨らんだ乳頭の、くぼんだ部分をつつかれたからである。
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