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24 淫靡な搾乳④
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「もう逝っちまったのか。なんて早漏だ。しょうがないやつだな」
あっという間に射精してしまった僕を見て、半ば呆れ気味の声音で調教師が言った。
「す、すみません…。あんまり、気持ちがよかったもので…」
透明チューブの中を流れくだり、容器の中に溜まっていく白濁液に目を据えたまま、僕は答えた。
さっき出したばかりだというのに、かなりの量である。
しかも、ねっとりとした質感で色も濃く、滋養がありそうだ。
「まあ、挿入が済んだ後だったから、零れずに済んでよかったが…。どれ、味見をしてやろう」
調教師は容器から管を外すと、僕の出した汁のしずくを一滴人差し指につけ、口に含んだ。
「おお」
覆面の中で目を見開いて、嘆息する。
「こいつは上物だな…。味が濃厚で、コクがある。しかも、匂いがきつい」
「……」
僕はうつむいたまま、またしても顔を赤らめた。
喜んでいいのか悲しんでいいのか、わからなかった。
ただひとつ言えるのは、僕の躰はこの仕事に適任らしいということだ…。
「問題は、一日でどれだけ出せるかってことだ。いくら味がよくっても、例えば1週間で1、2回しか出せないんじゃ、話にならん。更に言えば、1回分の射精量も重要だ。搾乳を仕事にするなら、少なくとも、平均以上は必要だからな」
「回数は多分、大丈夫です」
巨漢の顔から視線を逸らしたまま、僕は答えた。
「1日最低、3回はしてますから…。その、自分で…」
「そうだったな。多い時は6回とか、まさに狂気の沙汰だ。むろん、きさまの言葉が本当なら、の話だが」
本当だ。
本当だから、困っている。
普段から、僕は性欲が強すぎるのだ…。
「1回分の平均って、どのくらいですか…?」
気を取り直して、訊いてみた。
「日本人の成人男子の平均は、約㎡リットルと言われている。計量スプーンの小さじ1杯の3分の2くらいの量さ」
「そんなに…?」
僕は驚いた。
「そんなに少なくって、いいんですか?」
小さじ1っ杯分?
しかも、その3分の2?
顔を上げ、もう一度、調教師の手に握られた容器の中を見る。
今射精した分だけでも、その10倍は優にありそうだ。
僕の表情の変化に気づいたのか、調教師が分厚いタラコ唇をにやりとさせて、どすの効いた声で言い放った。
「確かに、こいつは1回分の量としては十分だ。しかし、本当に1日3回以上出せるのか、確かめてみる必要がある。それによって、バイトに入るシフトの回数などを決めねばならんからな。だから、きさまには悪いが、きょうは限界を見るまでとことんやるぞ。覚悟しろ」
「は、はい…」
背筋がゾクリとした。
怖かったからではない。
僕を身震いさせたのは、ほかならぬー。
未知なる快感への期待。
それだったのだ。
あっという間に射精してしまった僕を見て、半ば呆れ気味の声音で調教師が言った。
「す、すみません…。あんまり、気持ちがよかったもので…」
透明チューブの中を流れくだり、容器の中に溜まっていく白濁液に目を据えたまま、僕は答えた。
さっき出したばかりだというのに、かなりの量である。
しかも、ねっとりとした質感で色も濃く、滋養がありそうだ。
「まあ、挿入が済んだ後だったから、零れずに済んでよかったが…。どれ、味見をしてやろう」
調教師は容器から管を外すと、僕の出した汁のしずくを一滴人差し指につけ、口に含んだ。
「おお」
覆面の中で目を見開いて、嘆息する。
「こいつは上物だな…。味が濃厚で、コクがある。しかも、匂いがきつい」
「……」
僕はうつむいたまま、またしても顔を赤らめた。
喜んでいいのか悲しんでいいのか、わからなかった。
ただひとつ言えるのは、僕の躰はこの仕事に適任らしいということだ…。
「問題は、一日でどれだけ出せるかってことだ。いくら味がよくっても、例えば1週間で1、2回しか出せないんじゃ、話にならん。更に言えば、1回分の射精量も重要だ。搾乳を仕事にするなら、少なくとも、平均以上は必要だからな」
「回数は多分、大丈夫です」
巨漢の顔から視線を逸らしたまま、僕は答えた。
「1日最低、3回はしてますから…。その、自分で…」
「そうだったな。多い時は6回とか、まさに狂気の沙汰だ。むろん、きさまの言葉が本当なら、の話だが」
本当だ。
本当だから、困っている。
普段から、僕は性欲が強すぎるのだ…。
「1回分の平均って、どのくらいですか…?」
気を取り直して、訊いてみた。
「日本人の成人男子の平均は、約㎡リットルと言われている。計量スプーンの小さじ1杯の3分の2くらいの量さ」
「そんなに…?」
僕は驚いた。
「そんなに少なくって、いいんですか?」
小さじ1っ杯分?
しかも、その3分の2?
顔を上げ、もう一度、調教師の手に握られた容器の中を見る。
今射精した分だけでも、その10倍は優にありそうだ。
僕の表情の変化に気づいたのか、調教師が分厚いタラコ唇をにやりとさせて、どすの効いた声で言い放った。
「確かに、こいつは1回分の量としては十分だ。しかし、本当に1日3回以上出せるのか、確かめてみる必要がある。それによって、バイトに入るシフトの回数などを決めねばならんからな。だから、きさまには悪いが、きょうは限界を見るまでとことんやるぞ。覚悟しろ」
「は、はい…」
背筋がゾクリとした。
怖かったからではない。
僕を身震いさせたのは、ほかならぬー。
未知なる快感への期待。
それだったのだ。
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