僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
19 / 61

18 禁断のアルバイト②

しおりを挟む
「にゅ、乳牛? な、何を言ってるんですか?」
 笑い飛ばそうとしたけど、無理だった。
 ーおいしいー
 ー濃厚で、コクがあるー
 女子社員たちの言葉が耳に蘇ったからだ。
「人気商品なのでご存じかと思いますが、わが社の新製品に『ネクタル』という健康飲料があります」
「名前は知ってます…。高いんで、飲んだことないですけど…」
「そうです。『ネクタル』は他社の同系列の商品と比べても、少々値段が高めなのです。なぜだと思いますか?」
「さ、さあ…」
「原料が限られているからですよ」
 そう言うなり、鰐部氏の右手がガウンの裾を割って股間に入ってきた。
 半勃ちになっていた肉棒をむずと握られ、
「あっ」
 小さく叫ぶ僕。
「これです。ここから出るもの、そのエキスが、『ネクタル』製造には、どうしても必要なのですよ」
 鰐部氏の手のひらは意外に大きく、僕の睾丸と肉棒の付け根を一緒くたにつかんでしまう。
 わしゃわしゃ揉まれ始めると、包皮が引っ張られて後退し、濡れた亀頭が露出する感触があった。
 その先端がガウンの裏地にこすれ、痺れるような快感が沸き起こる。
「しかし、『ネクタル』の味を高めるには、誰のエキスでもよいというわけには参りません。だからうちでは必ず社員に試飲してもらい、厳格な審査の結果、提供者を決めているのです」
「そ、そんな…」
 壁に背を持たせかけ、股間をもまれながら、僕は茫然とした頭で考える。
 ソウルフーズは、健康飲料と称して、人間の精液を消費者に飲ませていたというのだろうか?
 もしそれが本当なら、こんなの、恐ろしい犯罪だ…。
「その情報、僕がネットに上げたら、どうなると思います?」
 ふいに意地悪い気持ちがこみ上げてきて、僕は吐き捨てるように言ってやった。
「大炎上まちがいなし、ですよ。そうなれば、この会社は瞬殺でおしまいだ」
 しかし、鰐部氏の返答は、気が抜けるほど素直なものだった。
「そうですね。私もそう思います。ただ、現実には」
 そこで言葉を切って、完全に勃起させた陰茎をガウンから引きずり出すと、
「これは国も認めている事業ですし、そもそも一度沼にはまったアルバイト君は、絶対にそんな気は起こさないものですから」
「沼に、はまる…?」
 おうむ返しにつぶやいた時、かすかな振動とともにエレベーターが止まって、チンと澄んだ音が響き渡った。
 地下10階に着いたのだ。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

処理中です...