僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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18 禁断のアルバイト②

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「にゅ、乳牛? な、何を言ってるんですか?」
 笑い飛ばそうとしたけど、無理だった。
 ーおいしいー
 ー濃厚で、コクがあるー
 女子社員たちの言葉が耳に蘇ったからだ。
「人気商品なのでご存じかと思いますが、わが社の新製品に『ネクタル』という健康飲料があります」
「名前は知ってます…。高いんで、飲んだことないですけど…」
「そうです。『ネクタル』は他社の同系列の商品と比べても、少々値段が高めなのです。なぜだと思いますか?」
「さ、さあ…」
「原料が限られているからですよ」
 そう言うなり、鰐部氏の右手がガウンの裾を割って股間に入ってきた。
 半勃ちになっていた肉棒をむずと握られ、
「あっ」
 小さく叫ぶ僕。
「これです。ここから出るもの、そのエキスが、『ネクタル』製造には、どうしても必要なのですよ」
 鰐部氏の手のひらは意外に大きく、僕の睾丸と肉棒の付け根を一緒くたにつかんでしまう。
 わしゃわしゃ揉まれ始めると、包皮が引っ張られて後退し、濡れた亀頭が露出する感触があった。
 その先端がガウンの裏地にこすれ、痺れるような快感が沸き起こる。
「しかし、『ネクタル』の味を高めるには、誰のエキスでもよいというわけには参りません。だからうちでは必ず社員に試飲してもらい、厳格な審査の結果、提供者を決めているのです」
「そ、そんな…」
 壁に背を持たせかけ、股間をもまれながら、僕は茫然とした頭で考える。
 ソウルフーズは、健康飲料と称して、人間の精液を消費者に飲ませていたというのだろうか?
 もしそれが本当なら、こんなの、恐ろしい犯罪だ…。
「その情報、僕がネットに上げたら、どうなると思います?」
 ふいに意地悪い気持ちがこみ上げてきて、僕は吐き捨てるように言ってやった。
「大炎上まちがいなし、ですよ。そうなれば、この会社は瞬殺でおしまいだ」
 しかし、鰐部氏の返答は、気が抜けるほど素直なものだった。
「そうですね。私もそう思います。ただ、現実には」
 そこで言葉を切って、完全に勃起させた陰茎をガウンから引きずり出すと、
「これは国も認めている事業ですし、そもそも一度沼にはまったアルバイト君は、絶対にそんな気は起こさないものですから」
「沼に、はまる…?」
 おうむ返しにつぶやいた時、かすかな振動とともにエレベーターが止まって、チンと澄んだ音が響き渡った。
 地下10階に着いたのだ。
 
 
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