僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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2 痴漢列車②

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 夏ということもあり、僕は生地の薄い綿パンを履いていた。
 その尻の谷間に何かひどく固くて熱いものが押しつけられているのである。
 その感触は、明らかに勃起した男根だった。
 後ろに立った誰かが、僕の臀部にズボンの下で固く怒張したイチモツをぐいぐい押しつけてきている…。
 痴漢?
 一瞬、そんな考えが脳裏に浮かんだ。
 でも、と思い直す。
 僕は男なのだ。
 見た目からしても、女性と間違えられるような容姿をしているわけではない。
 ただの偶然だろうか。
 混んでいるから、たまたまそうなっただけのことなのか。
 事実、車両の中はぎゅうぎゅう詰めで、振り向くことすら許されないほどの混みようだ。
 仕方なく我慢していると、今度は後ろから抱きしめるように手が伸びてきて、僕の胸を弄り出した。
 ジャケットの下はTシャツ一枚である。
 その何者かの手は、おせじにも逞しいとはいえない僕の胸板を、生地の上から執拗に撫で回し始めたのだ。
 ちょ、ちょっと…。
 なんだ、こいつ?
 ここまでくると、もう疑いようがなかった。
 これは、痴漢だ。
 しかも、僕が男だということを分かったうえで、卑劣な行為に及んでいる。
 やめろ!
 僕はせめてもの抵抗を示すために、身をよじってみせた。
 Tシャツの下は素肌だから、なんともいえず、気持ちが悪い。
 汗ばんだ肌に生地が貼りついているだけに、裸の胸をじかに触られているような気がするのである。
 僕は小柄なほうなので、いつしかその何者かの腕の中にすっぽり抱かれてしまっていた。
 ハアハアハア…。
 耳元に熱い息がかかった。
 相手の体温と満員の車両内の蒸し暑さとで、だんだん気が遠くなってくる。
 ぼうっとなって、相手の腕の中に身を預けたその瞬間だった。
 身体の芯にふいに疼くような快感が走り、僕は小さく声を上げていた。
 Tシャツの上から、そいつの手が右の乳首の先っぽに触れたのだ。
 く。
 瞬く間に、突起が硬くなり、布地を持ち上げるのがわかった。
 と。
 僕の変化にいち早く気づいたのか、そいつの指が布地ごと乳頭をつまみ上げ、右に左にくいくいねじり出す。
 あふ。
 喘ぎが漏れた。
 更に左側もつままれ、二つ同時に弄られた。
 綿パンの中で、僕の股間がマグマのように熱くなる。
 アレに血流が流れ込み、あっという間に硬さを増していく。
 地下鉄が止まり、ドアが開いたのは、その時だった。
 
 
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