94 / 94
94
しおりを挟む
これが、ディープキス?
初めての体験に、私はすぐに夢中になった。
舌と舌を絡め合い、相手の唇を吸って吸って吸いまくる。
そして逆に相手から唇を貪られる快感はあまりといえばあまりに倒錯的で、まさに気が遠くなるほどだった。
気がつくと私はナルの肩を抱きしめ、吸盤みたいに唇と唇とを合わせながら、狂ったように腰を振っていた。
初めてのことばかりだったから、というのもある。
また、これまでおよそ快楽というものに無縁だったという、性の悦びに対する耐性のなさ、も原因だったろう。
とにかく、加減というものを知らない私は、ナルがどう感じているかなど考えもせず、ひたすらブルド-ザーのように腰を振りたくっていたのである。
その結果、恐ろしいことが起こった。
異変に気付いたのは、音と感触だった。
ぼきっ。
枝か何かがへし折れるような音と感触ともに下でナルがびくんと跳ね、それからすぐに痙攣し始めたのである。
「どうしたの?」
動きを止め、腰を浮かせた私は、そこで否が応でも気づかずにはいられなかった。
ぬるり。
徐々に膣から抜け始めたナルのペニスに力がない。
まだ勃起しているにもかかわらず、ふらふらと不安定なのである。
全部抜いてみて、わかった。
陰茎が、根元から折れているのだ。
しかも、付け根の部分で皮膚が破れ、じわじわと赤い液体がにじみ始めている。
「ナル! 大丈夫? ナルったら!」
返事はない。
ナルは白目を剥き、ぐったりと柱にもたれて坐ったまま、ぴくりとも動かない。
嫌な予感がして、左胸に耳を当ててみた。
鼓動がしない。
呼吸音もなかった。
「馬鹿」
急に怒りがこみあげてきて、私はナルの股間で横倒しになっている肉棒を握りしめた。
そのままぐいぐいひねって力任せにねじ切った。
せめてこれだけは、誰にも渡さない…。
そう。
私は、戦利品が欲しかったのである。
数日後、テレビを見ていると、ローカルニュースで見覚えのある景色が映し出された。
近所のコンビニの駐車場。
業務用の大きなステンレス製のごみ箱から、全裸の少年の死体が発見されたのだという。
少年は躰の一部が切り取られ、死因はショック死だとのことだった。
そのニュースを見て、久しぶりに劣情を覚えた私は、冷蔵庫からラップに包んだ棒状のものを取り出した。
その場で全裸になって、ひんやりしたそれを、もう濡れ始めた股間に押し当てる。
いつまでも、一緒だよ、ナル。
大きなマツタケのようなそれを膣にめり込ませると、とんでもない規模の快感が私の裸身を貫いた。
初めての体験に、私はすぐに夢中になった。
舌と舌を絡め合い、相手の唇を吸って吸って吸いまくる。
そして逆に相手から唇を貪られる快感はあまりといえばあまりに倒錯的で、まさに気が遠くなるほどだった。
気がつくと私はナルの肩を抱きしめ、吸盤みたいに唇と唇とを合わせながら、狂ったように腰を振っていた。
初めてのことばかりだったから、というのもある。
また、これまでおよそ快楽というものに無縁だったという、性の悦びに対する耐性のなさ、も原因だったろう。
とにかく、加減というものを知らない私は、ナルがどう感じているかなど考えもせず、ひたすらブルド-ザーのように腰を振りたくっていたのである。
その結果、恐ろしいことが起こった。
異変に気付いたのは、音と感触だった。
ぼきっ。
枝か何かがへし折れるような音と感触ともに下でナルがびくんと跳ね、それからすぐに痙攣し始めたのである。
「どうしたの?」
動きを止め、腰を浮かせた私は、そこで否が応でも気づかずにはいられなかった。
ぬるり。
徐々に膣から抜け始めたナルのペニスに力がない。
まだ勃起しているにもかかわらず、ふらふらと不安定なのである。
全部抜いてみて、わかった。
陰茎が、根元から折れているのだ。
しかも、付け根の部分で皮膚が破れ、じわじわと赤い液体がにじみ始めている。
「ナル! 大丈夫? ナルったら!」
返事はない。
ナルは白目を剥き、ぐったりと柱にもたれて坐ったまま、ぴくりとも動かない。
嫌な予感がして、左胸に耳を当ててみた。
鼓動がしない。
呼吸音もなかった。
「馬鹿」
急に怒りがこみあげてきて、私はナルの股間で横倒しになっている肉棒を握りしめた。
そのままぐいぐいひねって力任せにねじ切った。
せめてこれだけは、誰にも渡さない…。
そう。
私は、戦利品が欲しかったのである。
数日後、テレビを見ていると、ローカルニュースで見覚えのある景色が映し出された。
近所のコンビニの駐車場。
業務用の大きなステンレス製のごみ箱から、全裸の少年の死体が発見されたのだという。
少年は躰の一部が切り取られ、死因はショック死だとのことだった。
そのニュースを見て、久しぶりに劣情を覚えた私は、冷蔵庫からラップに包んだ棒状のものを取り出した。
その場で全裸になって、ひんやりしたそれを、もう濡れ始めた股間に押し当てる。
いつまでも、一緒だよ、ナル。
大きなマツタケのようなそれを膣にめり込ませると、とんでもない規模の快感が私の裸身を貫いた。
0
お気に入りに追加
19
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる