少年ペット

ヤミイ

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 手のひらでナルの”棒”を包み込み、少し力を入れてやる。

 肉の棒はすでに20センチ近い長さになり、中に芯が通ったみたいに硬さを増している。

 棒が長すぎて、先が手のひらから出た。

 その部分は茸の笠に似ていてエラみたいなでっぱりがあり、なんだかメクラの爬虫類の頭部のようだ。

 頭部はすっぽり皮を被っていて、先っぽで余った皮がチューリップの蕾みたいにめくれていた。

 握ったまま、包皮をずらす。

 ぬるっとした感触とともに余った皮がエラのほうに後退し、下から赤紫色のテカった本体が少しずつ姿を現した。

 ナルがビクンと躰を震わせるのがわかった。

 その口がかすかに開き、「ダメ」と言ったような気がした。

「何がダメなの?」

 鏡の中のナルを見ながら、訊いてやる。

 ナルは私の手に躰の中心を預けて、心持ち腰を前に突き出している。

 直立していた時とは異なるその姿勢が、彼の興奮を表していた。

「ムカナイデ・・・」

 私を見ずに、ナルが言う。

 そう言いながらも、言葉とは裏腹に、私の手の中の肉棒は、更に硬さを増している。

「私って、天邪鬼だから」

 私はゆっくり棒を握った右手を動かし始めた。

「剥くなと言われると剥きたくなるの」

 ぴょこぴょこぴょこぴょこ、モグラたたきのモグラみたいに顔を出す亀頭が、だんだん濡れてくる。

「へーえ、男でも濡れるんだね」

 そのうちに、私の手にまで、ねばつく体液が付着し出したのは、ちょっとした驚きだった。
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