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ナルの胸板はあばらが浮き出て見えるほど痩せている。
それでも一応薄く胸筋は備わっていて、触るとそれなりの硬さがあった。
その薄い板みたいな胸筋の端っこ。
少し盛り上がったあたりに、左右対称の突起が生えている。
黒子と見間違うほど小さなそれは、明らかにナルの乳首である。
男の乳首がみんなこうなのか、不幸にして私は知らない。
雑誌で男性アイドルのセミヌードを見たことがあるけれど、乳首がどうなっていたかなんて覚えていないのだ。
ともあれ、今目の前にあるそれは、小さかった。
干し葡萄か疣の類いと言っても通るくらい、ちっちゃく縮こまって胸板の端に顔を出していた。
息を詰め、まず向かって右側の突起を、抓んでみる。
親指と人差し指で挟んで、くいっとひねってみたのだ。
とたんに、それが起こった。
ーアッ!
ナルが喉の奥で小さく叫び、ぶるっと身を震わせたかと思うと、私の指の中で突起がいきなり硬くなったのである。
抓むのをやめ、人差し指で弾く。
-クウッ!
ナルが縛られたまま、嫌々するように首を横に振った。
弾かれた乳首に顔を寄せる。
大きくなっていた。
乳頭が膨らみ、茸みたい。
著しい変化に、少なからず私は驚いた。
この子、ほんとはこんなに感じやすいんだ。
が、ナルの視線は私を通り過ぎ、鏡の中に釘づけだ。
そこに映る全裸の自分。
ナルが欲情しているのは、愛撫されて悶える自分自身の姿に、なのである。
それでも一応薄く胸筋は備わっていて、触るとそれなりの硬さがあった。
その薄い板みたいな胸筋の端っこ。
少し盛り上がったあたりに、左右対称の突起が生えている。
黒子と見間違うほど小さなそれは、明らかにナルの乳首である。
男の乳首がみんなこうなのか、不幸にして私は知らない。
雑誌で男性アイドルのセミヌードを見たことがあるけれど、乳首がどうなっていたかなんて覚えていないのだ。
ともあれ、今目の前にあるそれは、小さかった。
干し葡萄か疣の類いと言っても通るくらい、ちっちゃく縮こまって胸板の端に顔を出していた。
息を詰め、まず向かって右側の突起を、抓んでみる。
親指と人差し指で挟んで、くいっとひねってみたのだ。
とたんに、それが起こった。
ーアッ!
ナルが喉の奥で小さく叫び、ぶるっと身を震わせたかと思うと、私の指の中で突起がいきなり硬くなったのである。
抓むのをやめ、人差し指で弾く。
-クウッ!
ナルが縛られたまま、嫌々するように首を横に振った。
弾かれた乳首に顔を寄せる。
大きくなっていた。
乳頭が膨らみ、茸みたい。
著しい変化に、少なからず私は驚いた。
この子、ほんとはこんなに感じやすいんだ。
が、ナルの視線は私を通り過ぎ、鏡の中に釘づけだ。
そこに映る全裸の自分。
ナルが欲情しているのは、愛撫されて悶える自分自身の姿に、なのである。
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