少年ペット

16

　初めは何をやっているのか、わからなかった。

　彼は全裸で等身大の鏡の前に立ち、左手を胸に、右手を股間の性器に当てている。

　採れたてのバナナのように大きくなり、派手に湾曲した肉色の棒にー。

　胸と股間でそれぞれの指が動き、少年の半開きの口から奇妙に熱い吐息が漏れる。

　ﾈﾁｬﾈﾁｬﾈﾁｬ…。

　響くのは、粘液の立てる音。

　少年の眼は、鏡に映る像に釘づけになっている。

　奇妙にうつろで、熱っぽい視線を自分自身の鏡像に向けたまま、全身を震わせて”作業”に没頭しているのだ。

　そのうちにわかってきた。

　少年は左手の指で自らの乳首を弄りながら、右手で股間の肉棒を握り、ゆっくりと扱いている。

　ま、まさか…。

　口の中からシュンと唾液が引いた。

　これが、男の子の、オナニー…？

　その認識が脳裏で閃くとともに、ブラジャーの下で乳首が勃ち、内腿と内腿のつけ根がぬるりとなった。