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657 美青年拷問地獄⑬
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一周回る頃には翔はもうグダグダだった。
獄卒は僕らの前で木馬を降りると、やにわに翔の躰を担ぎ上げ、両足を持って逆さ吊りにした。
そうしながら、両足首を握った手を左右に広げていく。
こちらに背を向けた翔の股が水平に開いていき、やがて白桃のような尻肉が割れると、真っ赤に染まった肛門が露わになった。
「あああ…」
その惨状をひと目見るなり、僕は無意識のうちに絶望の呻きを漏らしていた。
肌色の粘土にフジツボで綺麗に型を押したようだった翔の肛門は、もはやずたずたに引き裂かれていた。
周囲の括約筋が切れ、鮮血にまみれているのだ。
傷は内部にも及んでいるようで、ひくひく蠢く”穴”からは今しもとろみのある血が滲んできている。
僕らが唖然としていると、獄卒が翔の右足首から片手を離し、やおら睾丸をつかんで引っ張った。
そしてもう一方の手を翔の左足首から離すと、睾丸だけで翔の裸体を吊り上げにかかった。
真ん中の袋だけを握られて逆さ吊りになった翔は、重みに耐えかね、両足をシンクロナイズドスイミングの選手のように、左右に大きく開いていく。
睾丸の付け根が絞られた雑巾みたいによじれると、大開脚したまま、翔が僕らのほうに躰の正面を向けてきた。
「まだ、勃ってる…」
姉さんが唖然とした口調でひとりごち、右手を伸ばして僕の股間を弄った。
「あうっ」
痛めつけられ続ける翔の痴態に完膚なきまでに欲情した性器をいきなり握られ、僕は自ら腰を振ってしまった。
が、姉さんが瞠目したのは、むろん僕の陰茎などではなかった。
目の前で逆さになった翔。
その股間から斜め下に突き出たゴツゴツの肉棒。
美しいハート形の亀頭はたっぷりと淫汁に濡れ、採れたてのチェリーのようにぬめり輝いている。
肉体がここまで拷問されても変わらず発情し続ける男性器。
姉さんは、その威容に感銘を受けたというわけだ。
「翔さまの中では、痛みが、すべて快感に変換されている。そうとしか、考えられません」
畏怖の念すらその口調に滲ませて、陽がつぶやいた。
獄卒は翔の睾丸の付け根を結束バンドで拘束すると、翔の裸体をロープに委ね、更なる高みに吊り上げる。
ぶらん。
開いた両足と突き出たペニスを揺らしながら、翔の裸体が天井近くまで持ち上がる。
全体重を支える睾丸は今やゴムのように伸び、まさに引き千切れる寸前だ。
なのに翔はといえばうつろな半眼に淫蕩な光をたたえたまま、半開きの口から舌を垂らし、喘いでいる…。
「このままじゃ…」
姉さんの執拗な陰茎への愛撫で何度もイキそうになりながらも、僕は苦渋に満ちたかすれ声でつぶやいた。
「翔が、マジで、死んでしまう…」
獄卒は僕らの前で木馬を降りると、やにわに翔の躰を担ぎ上げ、両足を持って逆さ吊りにした。
そうしながら、両足首を握った手を左右に広げていく。
こちらに背を向けた翔の股が水平に開いていき、やがて白桃のような尻肉が割れると、真っ赤に染まった肛門が露わになった。
「あああ…」
その惨状をひと目見るなり、僕は無意識のうちに絶望の呻きを漏らしていた。
肌色の粘土にフジツボで綺麗に型を押したようだった翔の肛門は、もはやずたずたに引き裂かれていた。
周囲の括約筋が切れ、鮮血にまみれているのだ。
傷は内部にも及んでいるようで、ひくひく蠢く”穴”からは今しもとろみのある血が滲んできている。
僕らが唖然としていると、獄卒が翔の右足首から片手を離し、やおら睾丸をつかんで引っ張った。
そしてもう一方の手を翔の左足首から離すと、睾丸だけで翔の裸体を吊り上げにかかった。
真ん中の袋だけを握られて逆さ吊りになった翔は、重みに耐えかね、両足をシンクロナイズドスイミングの選手のように、左右に大きく開いていく。
睾丸の付け根が絞られた雑巾みたいによじれると、大開脚したまま、翔が僕らのほうに躰の正面を向けてきた。
「まだ、勃ってる…」
姉さんが唖然とした口調でひとりごち、右手を伸ばして僕の股間を弄った。
「あうっ」
痛めつけられ続ける翔の痴態に完膚なきまでに欲情した性器をいきなり握られ、僕は自ら腰を振ってしまった。
が、姉さんが瞠目したのは、むろん僕の陰茎などではなかった。
目の前で逆さになった翔。
その股間から斜め下に突き出たゴツゴツの肉棒。
美しいハート形の亀頭はたっぷりと淫汁に濡れ、採れたてのチェリーのようにぬめり輝いている。
肉体がここまで拷問されても変わらず発情し続ける男性器。
姉さんは、その威容に感銘を受けたというわけだ。
「翔さまの中では、痛みが、すべて快感に変換されている。そうとしか、考えられません」
畏怖の念すらその口調に滲ませて、陽がつぶやいた。
獄卒は翔の睾丸の付け根を結束バンドで拘束すると、翔の裸体をロープに委ね、更なる高みに吊り上げる。
ぶらん。
開いた両足と突き出たペニスを揺らしながら、翔の裸体が天井近くまで持ち上がる。
全体重を支える睾丸は今やゴムのように伸び、まさに引き千切れる寸前だ。
なのに翔はといえばうつろな半眼に淫蕩な光をたたえたまま、半開きの口から舌を垂らし、喘いでいる…。
「このままじゃ…」
姉さんの執拗な陰茎への愛撫で何度もイキそうになりながらも、僕は苦渋に満ちたかすれ声でつぶやいた。
「翔が、マジで、死んでしまう…」
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