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634 インターバル①
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どさっ。
「ううっ」
ボロ雑巾のように無造作に投げ飛ばされ、畳にしたたか腰を打ちつけて、僕はうめいた。
獄卒は倒れ伏した僕など一顧だにせず、大股に翔のほうへと歩いていく。
翔はまるで遊女のようにしどけなく股を広げ、そのツルスベのあわいから薔薇色の器官を屹立させている。
僕が苦労に苦労を重ねて蘇らせたその筋肉製の如意棒は、翔自身の唾液で光沢を放っている。
そのゴツゴツした肉茎の頂に据えられた核ミサイルの弾頭のような亀頭が、目にまぶしい。
鼻面に縦に切れ込んだスリットから透明な汁がにじんでいるのが、遠くからも見て取れるのだ。
翔は完全に復活していた。
邪魔が入らなければ、もう一度、射精させてあげられたのに…。
いや、今からでも、まだ間に合う。
僕はうつ伏せになると、蛇のように青畳の上を翔のほうへと向かって這い進み始めた。
あれは、僕が育てたのだ。
僕に出させる権利はあるはずだ。
だって翔の器官は、僕だけのものなのだから。
あの化け物は、翔をただの道具としか見ていないのだから。
這いずるのは、気持ちがよかった。
勃起した陰茎がざらついた青畳の表面にこすれるからである。
床オナニーは僕の得意技だが、これまで和室でしたことはなかった。
せいぜい、下はカーペットか、あるいはフローリングの床だったのである。
それに比べると、畳の表面は摩擦係数が高いのだ。
だから、こすれ方がこれまでの床オナニーと全然違う。
あう…。
時々全身を止めて腰を振り、勃起した生殖器官を畳に擦り付ける僕を、翔が焦れたような表情で見ている。
僕の変態性に理解を示しながらも、こんな切羽詰まった時にも快楽を優先する僕に半ば呆れているのだろう。
それにしても、この摩擦は、どうだ。
ちょうど、勃起陰茎の裏側がこすれるのが、たまらなくいい。
勃起時に一番触ってほしい裏筋が、見事に刺激を受けるようにできているのである。
がー。
この僕の心の弱さが、取り返しのつかない失策につながってしまったのだった。
あと少し。
あと少しで、伸ばした右手が翔の脚に届くというところまで這い進んだ、その瞬間。
僕より一瞬速く、獄卒が動いたのだ。
その丸太のような右腕を倒れた翔に伸ばしたかと思うと、グローブみたいな手でむんずと握りしめたのである。
翔の、その、中心部を。
僕がせっかく固く大きく復活させた、あの愛しい筋肉製の操縦桿をー。
「ああっ!」
翔が、歓喜の声とも悲鳴ともつかぬ、甲高い叫びを上げた。
股間を頂点にしたあられもない姿勢で、翔の全裸体がつるし上げられていく。
「大丈夫? ち、ちぎれちゃうんじゃない?」
姉さんの声が聴こえてきた。
「ヤバいですね。ゴムみたいに、伸びてます」
相槌を打っているのは、陽だろう。
「アアアアアアアア・・・」
つかまれた勃起ペニス一本で全身を支えられ、壊れた傘みたいな格好でじりじりとせり上がる翔。
「翔、ま、まさか…」
僕は刮目しないではいられなかった。
その半開きの口からだらりと舌が垂れ、涎があふれ始めたことに、気づいたからだった。
「ううっ」
ボロ雑巾のように無造作に投げ飛ばされ、畳にしたたか腰を打ちつけて、僕はうめいた。
獄卒は倒れ伏した僕など一顧だにせず、大股に翔のほうへと歩いていく。
翔はまるで遊女のようにしどけなく股を広げ、そのツルスベのあわいから薔薇色の器官を屹立させている。
僕が苦労に苦労を重ねて蘇らせたその筋肉製の如意棒は、翔自身の唾液で光沢を放っている。
そのゴツゴツした肉茎の頂に据えられた核ミサイルの弾頭のような亀頭が、目にまぶしい。
鼻面に縦に切れ込んだスリットから透明な汁がにじんでいるのが、遠くからも見て取れるのだ。
翔は完全に復活していた。
邪魔が入らなければ、もう一度、射精させてあげられたのに…。
いや、今からでも、まだ間に合う。
僕はうつ伏せになると、蛇のように青畳の上を翔のほうへと向かって這い進み始めた。
あれは、僕が育てたのだ。
僕に出させる権利はあるはずだ。
だって翔の器官は、僕だけのものなのだから。
あの化け物は、翔をただの道具としか見ていないのだから。
這いずるのは、気持ちがよかった。
勃起した陰茎がざらついた青畳の表面にこすれるからである。
床オナニーは僕の得意技だが、これまで和室でしたことはなかった。
せいぜい、下はカーペットか、あるいはフローリングの床だったのである。
それに比べると、畳の表面は摩擦係数が高いのだ。
だから、こすれ方がこれまでの床オナニーと全然違う。
あう…。
時々全身を止めて腰を振り、勃起した生殖器官を畳に擦り付ける僕を、翔が焦れたような表情で見ている。
僕の変態性に理解を示しながらも、こんな切羽詰まった時にも快楽を優先する僕に半ば呆れているのだろう。
それにしても、この摩擦は、どうだ。
ちょうど、勃起陰茎の裏側がこすれるのが、たまらなくいい。
勃起時に一番触ってほしい裏筋が、見事に刺激を受けるようにできているのである。
がー。
この僕の心の弱さが、取り返しのつかない失策につながってしまったのだった。
あと少し。
あと少しで、伸ばした右手が翔の脚に届くというところまで這い進んだ、その瞬間。
僕より一瞬速く、獄卒が動いたのだ。
その丸太のような右腕を倒れた翔に伸ばしたかと思うと、グローブみたいな手でむんずと握りしめたのである。
翔の、その、中心部を。
僕がせっかく固く大きく復活させた、あの愛しい筋肉製の操縦桿をー。
「ああっ!」
翔が、歓喜の声とも悲鳴ともつかぬ、甲高い叫びを上げた。
股間を頂点にしたあられもない姿勢で、翔の全裸体がつるし上げられていく。
「大丈夫? ち、ちぎれちゃうんじゃない?」
姉さんの声が聴こえてきた。
「ヤバいですね。ゴムみたいに、伸びてます」
相槌を打っているのは、陽だろう。
「アアアアアアアア・・・」
つかまれた勃起ペニス一本で全身を支えられ、壊れた傘みたいな格好でじりじりとせり上がる翔。
「翔、ま、まさか…」
僕は刮目しないではいられなかった。
その半開きの口からだらりと舌が垂れ、涎があふれ始めたことに、気づいたからだった。
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