淫美な虜囚

ヤミイ

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623 萎えた器官⑦

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 挿入は驚くほどスムーズだった。

 いきり立った僕の分身は、まるで濡れた手袋に包み込まれるように翔の中へと入っていった。

 よし! この調子だ!

 翔の骨盤に両手をかけ、更に引き上げる。

 ぬるっ。

 滑らかな感触とともに、僕は翔の奥へと進んでいく。

 チューブ状の直腸の内部は、予想以上にゆるゆるだった。

 潤沢な体液に満たされているうえ、直径が大きくなっている。

 僕は獄卒のほうをチラ見した。

 巨漢はマスクに空いた二つの穴から、無表情に僕らを見下ろしている。

 その股間には、いまだ聳え立つあの凶器があった。

 ビール瓶を逆さにしたような凶悪なフォルムの男根である。

 獄卒の巨大な砲塔は、翔の体液でいやらしく濡れ光っている。

 あれを何度も奥の奥まで突っ込まれ、死ぬほどかき混ぜられたらこうならざるを得ない。

 悔しいが、そういうことなのだろう。

 くう、どうしたら…。

 僕は泣きそうになる。

 こんなに緩んでしまっていては、いくら突いても翔は快感を得られないかもしれないのだ。

 摩擦ゼロでは、いくら過敏な翔でも、排便の時ほどの感触しか得られないに違いない。

 が、やるしかなかった。

 僕は翔の両足を自分の腰に巻きつけると、最後の一撃を肛門に加えた。

 ずぶり。

 根元まで勃起陰茎が入り込み、革の剥けかけた亀頭の先が、何か弾力のある部位に突き刺さるのがわかった。

「く…」

 かすかに、翔の眉が動いた。

 その反応に、少しほっとした。

 ここはまだ、有効なのだ。

 これ以上、もう入らない。

 さて、次はー。

「あと、3分」

 司会者の声が響いた。

 その声に背中を押されるように、僕は身体を折り曲げた。

 前屈には自信がある。

 顔を下げていきながら、腰を突き上げ、翔の股間を持ち上げる。

 ふにゃふにゃの白っぽいユムシが近づいてきた。

 幼児の性器のように縮んでしまった翔のペニスである。

 もう少し…。

 僕は腰の筋肉に力を籠め、身体を二つ折りにしながら、ゆっくり口を開け始めた。

 
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