淫美な虜囚

ヤミイ

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600 淫蕩フィギュア④

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 獄卒の操作で、勃起した男根を真下にして、肉塊のように折り畳まれた翔の裸体が下がってきた。

「翔…」

 僕は目を見開いた。

 近い。

 お互いの汗の匂いが、嗅げるほど。

 こんなに近くで翔を見るのは、久しぶりだった。

 翔は両腕を背後に回され、その腕を二本とも、折り曲げた足首と一緒に、手首のところでひとまとめに緊縛されている。

 しかも、口にはゴム製のボールを咥えさせられているので、皮膚を破って肋骨が突き出てきそうなほど、大きく胸を反らしている。

 ほどよく筋肉で覆われた、二枚の岩盤みたいな翔の胸板の端と端に芽吹いた乳首があまりに初々しく、僕は思わず口に含みたくなって、湧いてきた唾を飲み込んだ。

 あの固く尖った肉の芽を甘噛みして、舌先でつついたら翔はどんな反応を示すだろう。

 それを想像するだけで、ぬるっとチンポの先っちょが濡れてくる。

 翔の高さを僕の胸のあたりで固定すると、獄卒は次の動きに移った。

 180度股を開き、勃起陰茎を垂直に屹立させた僕をバックから犯し、股間に乗せたまま、やにわに一歩前へと進み出たのである。

 そうー。

 翔の裸体の真下に、僕の股間がくるように。

 彼の意図が明らかになるや否や、僕の中で歓喜の渦が爆発した。

 垂直に天を指す僕の男根。

 そのヌルヌルに濡れた半剥け亀頭のすぐ前に、床を指さして、翔のたくましい鎧兜型の亀頭が静止しているのだ。

「させて」

 気づくと、僕は懇願していた。

「翔と、兜合わせが、したい」

 翔に調教された日々を思い出す。

 何度全裸で抱き合い、乳首同士をくっつけ合って、踊るように腰を振っては、高ぶる性器を擦り合わせたことか。

 翔のペニスは鬼のように固く、溶鉱炉のように熱かった。

 僕のは半ば包皮を剥かれ、粘液でぐちょぐちょになっていた。

 それを互いの茎が折れんばかりに強く烈しくこすり合わせた後、やがてどちらからともなく手を伸ばしー。

 二本いっぺんに握りしめ、お互いの唇をむさぼるように吸いながら、亀頭の先に空いた二つのの口からミルクが噴き出すまで、扱きに扱いたものだったー。

「タクミ…」

 口枷を咥えさせられても、なぜか翔の声は僕には明瞭だった。

「俺も、ほしい…」

 翔がそうつぶやくのが、テレパシーのごとく、伝わってくる。

 獄卒が、僕をゆすり上げるようにして、腰を突き上げた。

「あふ」

 直腸の奥のGスポットにやつの鉄のように固い亀頭が突き刺さり、反動で僕の躰が持ち上がる。

 そしてー、ついに…。

 

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