淫美な虜囚

595 弄ばれる肉人形⑪

　極限まで折り曲げられた四肢を緊縛され、小包のように畳まれてつるし上げられた翔の裸体。
　
　その中心から突出している勃起ペニスは、目を見張るほどの大きさだ。

　ごつごつしたフォルム。

　兜をかぶった鎧武者の横顔のようなシルエットをした、大きな亀頭部分。

　それを今、獄卒が肉厚のハムみたいな両手のひらで挟み、すごい勢いで扱いている。

　しかも、ただ扱くだけではなく、目の前に突き出された翔の乳首を交互に口で吸い、甘噛みさえしているのだ。

「ｱｱｱｱｱｱｱｱ･･･ｱｱｱｱｱｱｱｱ･･･」

　切なく鳴き続ける翔。

　同じ立場の僕にはわかる。

　出したくてたまらないのだ。

　精液を、思う存分、どびゅどびゅと。

　でも、今の彼には無理なのだ。

　半日にわたる長期の凌辱のせいで、翔の睾丸は空っぽだからである。

　ついさっきまで姉さんたちに弄ばれ、自分の出したミルクにまみれていた僕のようにー。

　僕らに必要なのは、時間だった。

　たぶん翔も僕同様、精液をつくるために多量の催淫剤や栄養ドリンクを飲まされているに違いない。

　だから、今も少しずつ、精巣が精液を製造し始めているはずなのである。

　それが睾丸いっぱいに溜まるまでに、僕の経験からいっても、２、３時間はかかるだろう。

　連続オナニーの時、３、４回続けて射精した後、そのくらい経たないと次ができないからである。

　ｼｭｺｼｭｺｼｭｺｼｭｺ…。

　ｱｱｱｱｱｱｱｱ･･･。

　ﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱ…。

　うつろな翔の瞳には、淫蕩な光が宿っている。

　ドキドキが止まらない。

　僕も、参加したい。

　その気持ちが、やまないのだ。

　翔…。

　待ってて。

　もうすぐ、行くよ…。