淫美な虜囚

ヤミイ

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565 淫蕩の拷問部屋⑨

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 くりくりくりくり・・・。

 獄卒の太い指の間で、翔の薔薇色の乳首が引き伸ばされ、変形する。

 潰れんばかりに乳頭の膨らみの下を摘ままれて、回転するように引っ張られているのだ。

 そうしてグルグルやりながら、中指で乳頭の先端の窪みを撫でさする。

「アアアア・・・」

 乳首責めに弱い翔が、あそこまで執拗な攻めに平気でいられるわけがない。

 肌襦袢の裾を割って外に顔を出した肉棒が、ゆら~り、ゆら~りと頭を振りながら、次第に角度を上げていく。

 ぐんぐん反り返り始めたその肌色の器官は、兜をかぶった鎧武者の頭のような先端を怒張に任せて突き上げる。

 その尖った鼻先には六角筋の浮き出た下腹に刻まれた流線型の窪みがあり、上下に伸縮しながら起伏を繰り返す。

「アアアア・・・アアアア・・・」

 翔がユルユルと首を振る。

 アイドル顔負けの甘いフェイスも、大好きな乳首責めから来る快感の前には、もうすでに形無しだ。

 獄卒が翔の両手首をひとまとめに握りしめ、その両腕を頭上に吊り上げた。

 拍子に肌襦袢の前が開き、なまめかしい翔の裸身が全開になる。

 スレンダーながらほどよく筋肉質の肉体に、すらりと伸びた四肢。

 日焼けしていない白い肌は、大理石のようにきめ細やかだ。

 全身脱毛しているため、体毛の一本もないその躰はどこをとっても美しい。

 丸見えになった滑らかな腋の下もそうだが、きわめつけは陰部である。

 マネキンのそれみたいにアナルに向けてカーブしたツルツルの股間に、禍々しいほど猛り狂った男根と、ホオズキそっくりの大きな睾丸が極端に強調されて生えているのだ。

 獄卒が僕らによく見えるようにと、両手首を持って吊り上げたまま、翔の裸体を動かした。

 ぶるんっ。

 その瞬間、たわわに実ったバナナのように重々しく跳ね上った筋肉の棍棒に、僕らの眼は釘付けになる。

 ズル剥けの亀頭はパフェの頂点に置かれたチェリーのごとく真っ赤に充血し、今にもミルクを噴き出しそうだ。

 翔を左手一本で吊るし上げながら、極卒は右手の指でその裸の胸に屹立した乳首をもてあそぶ。

 根元に影ができるほど勃起した乳首を交互に摘ままれ、捻られて、

「アアアア・・・アアアア・・・アアアアアアアアアア・・・」

 翔の口の端からは早くも涎が垂れ始めた。
 
 脱げかけた、薄い肌襦袢。

 遊郭の遊女のような、派手な化粧。

 夕暮れのような赤っぽい照明に照らし出された、青畳の香り漂う薄暗い和室で、奮いつきたくなるほど生々しい生殖器官を恥ずかしげもなく露出しながら、全身からこの世の者とは思えないほどの官能美を醸し出す、究極のドM美青年、それが、翔ー。

 
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