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561 淫蕩の拷問部屋⑤
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レストルームを出たのは、入ってきたのとは別のドアからだった。
一歩外に足を踏み出すと、そこにはひどく異質な空間が広がっていた。
深海を思わせる青い照明に照らされた長い通路が、目の前に伸びている。
まるで水族館の中にでも迷い込んだかのような、そんな錯覚が僕を捉えた。
通路の左右には扉らしきものはなく、無機質な壁だけが延々と続いている。
100mほど先が突き当りの壁で、そこにだけ鈍色に輝く重厚な扉が嵌められている。
「あれが、地獄への入口です」
右腕を伸ばしてかなたの扉を指し示し、陽が告げた。
「いや、ある種の変態にとっては、天国といってもいいかもですね。翔さまや、巧君のような」
「あそこに翔がいるのね?」
僕の股間に右手のひらを当てた姉さんが訊く。
姉さんはひし形の革に包まれた僕の男根を、生地の上から執拗に撫でさすっている。
ちなみに右の乳首は陽の左手の指が、左の乳首は陰の右手の指が、やはり革紐の上から抓んで弄っていた。
ただでさえボンテージスーツは窮屈で、少し躰を動かすだけで問題の三か所が擦れて感じてしまうというのにー。
注射された催淫剤のせいで、僕の男性器は棍棒のように硬直し、40度近い熱を放っている。
それがボディスーツのひし形ゾーンで下腹に押しつけられ、カーブに沿ってへそのあたりまで伸びている。
その円筒状の肉棒を、姉さんは革ごとしっかり握って撫でさするのだ。
特に感じる亀頭の裏側まで手のひらが到達すると、人差し指まで使ってピンポイントで責めてくる。
だから、扉へ向かってただ歩くだけのことが、僕にとってはかなりの試練であるといっていい。
飲まされたパウチの栄養剤には多量のプロテインでも含まれていたのか、空腹感はなかった。
それどころか、むしろ、躰の底から力が湧いてくるような気さえするほどだった。
もしかしたら、経口栄養剤の中にも、媚薬のような成分が含まれていたのかもしれなかった。
「ハアハアハアハア・・・」
三人に、よってたかって大切な部位を弄られながら、全身を震わせ、切ない声で喘ぐ僕。
扉の前にたどり着いた時には、気分的にはほとんどリピドーに達していた。
が、幸い、睾丸の中が空っぽなので、射精にまでは至らずに済んだ。
「翔さまが、お待ちかねです」
先に立った陽が、壁の光学センサーらしき装置に手をかざす。
ため息のような音が微かに響き、おもむろに扉がスライドし始めた。
中から洩れてくるのは、妖しい赤い光である。
「こ、これは?」
扉の向こうに広がる空間をひと目見た瞬間、姉さんが息を呑み、僕の勃起陰茎をぎゅっと強く握りしめた。
僕も同様だった。
驚きのあまり、束の間、快感を忘れてしまうほどだったのだ。
高級ホテルの地下に、よもやこんな場所があるなんて・・・。
一歩外に足を踏み出すと、そこにはひどく異質な空間が広がっていた。
深海を思わせる青い照明に照らされた長い通路が、目の前に伸びている。
まるで水族館の中にでも迷い込んだかのような、そんな錯覚が僕を捉えた。
通路の左右には扉らしきものはなく、無機質な壁だけが延々と続いている。
100mほど先が突き当りの壁で、そこにだけ鈍色に輝く重厚な扉が嵌められている。
「あれが、地獄への入口です」
右腕を伸ばしてかなたの扉を指し示し、陽が告げた。
「いや、ある種の変態にとっては、天国といってもいいかもですね。翔さまや、巧君のような」
「あそこに翔がいるのね?」
僕の股間に右手のひらを当てた姉さんが訊く。
姉さんはひし形の革に包まれた僕の男根を、生地の上から執拗に撫でさすっている。
ちなみに右の乳首は陽の左手の指が、左の乳首は陰の右手の指が、やはり革紐の上から抓んで弄っていた。
ただでさえボンテージスーツは窮屈で、少し躰を動かすだけで問題の三か所が擦れて感じてしまうというのにー。
注射された催淫剤のせいで、僕の男性器は棍棒のように硬直し、40度近い熱を放っている。
それがボディスーツのひし形ゾーンで下腹に押しつけられ、カーブに沿ってへそのあたりまで伸びている。
その円筒状の肉棒を、姉さんは革ごとしっかり握って撫でさするのだ。
特に感じる亀頭の裏側まで手のひらが到達すると、人差し指まで使ってピンポイントで責めてくる。
だから、扉へ向かってただ歩くだけのことが、僕にとってはかなりの試練であるといっていい。
飲まされたパウチの栄養剤には多量のプロテインでも含まれていたのか、空腹感はなかった。
それどころか、むしろ、躰の底から力が湧いてくるような気さえするほどだった。
もしかしたら、経口栄養剤の中にも、媚薬のような成分が含まれていたのかもしれなかった。
「ハアハアハアハア・・・」
三人に、よってたかって大切な部位を弄られながら、全身を震わせ、切ない声で喘ぐ僕。
扉の前にたどり着いた時には、気分的にはほとんどリピドーに達していた。
が、幸い、睾丸の中が空っぽなので、射精にまでは至らずに済んだ。
「翔さまが、お待ちかねです」
先に立った陽が、壁の光学センサーらしき装置に手をかざす。
ため息のような音が微かに響き、おもむろに扉がスライドし始めた。
中から洩れてくるのは、妖しい赤い光である。
「こ、これは?」
扉の向こうに広がる空間をひと目見た瞬間、姉さんが息を呑み、僕の勃起陰茎をぎゅっと強く握りしめた。
僕も同様だった。
驚きのあまり、束の間、快感を忘れてしまうほどだったのだ。
高級ホテルの地下に、よもやこんな場所があるなんて・・・。
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