淫美な虜囚

ヤミイ

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527 恥辱の泥沼①

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 浴場内に立ち込める糞便の臭気。

 でも、思ったより臭くないのは、僕が固形物をあまり食べていないせいだろう。

「ハアハアハアハア・・・」

 肩で息をする僕。

 噴出はようやく収まり、脚を上げ、前方に向けて曝け出した肛門からは、透明な洗浄液が一滴、垂れている。

 あまりに屈辱的な姿だった。

 その時になって初めて、僕は浴場の壁の何箇所かに、鏡がはめ込まれていることに気づいた。

 一番近い鏡には、僕のあさましい姿が大写しになっている。

「アアア・・・」

 欲情せずにはいられなかった。

 貧相な躰の全裸の少年が、バレリーナのように片脚を頭上に上げて、肛門を剥き出しにしている。

 そしてその股間からは、ガチガチに勃起したねじりん棒みたいな肉の棒が、兜型の亀頭の鼻先を捲れた包皮の下から剥き出しにして、天井を突き刺さんばかりの急角度で屹立し、震えているのだ。

 更にそのつけ根に目を凝らすと、イチヂクの実そっくりの肉色の袋がふたつ、ぶら下がっている。

 鏡の中の少年は、平らな腹をひくひく波打たせ、肛門から汁を滴らせて喘いでいる。

 その恥辱まみれの己の姿に、僕は恐ろしいほどの快感を覚えてしまう。

 全く矛盾した感情の湧出に戸惑わざるを得ないのだけど・・・。

 腹の底からサディスティックな衝動がこみ上げ、鏡の中の自分を滅茶苦茶に犯したくなってしまうのである。

 男根のサイズ以外は似ているところなどないのだが、その鏡像に翔の痴態が重なるのかもしれなかった。

「全然足りないみたいね」

 姉さんが注射器を持ち替えた。

 シリンダーの中には、まだ半分以上、下剤が残っている。

「ですよね。念には念を入れないと」

 陽がうなずいた。

「ほら、行くわよ」

 グサッ。

 蠢動する濡れた肛門に、再び注射器のノズルがめり込んだ。

「はうぅっ!」

 痺れるような快感に、僕はたまらず痙攣してしまう。

 ちゅうううう!

 多量の液体が注入される感触。

 生温かい奔流が直腸の中にほとばしり、奥へ奥へと進んでいく。

 それに合わせてまた腹部が膨張し始めた。

 表皮が張り、ボールのような形にせり上がっていく。

「アアア・・・アアア・・・」

 松の幹のごとく節くれ立ち、亀頭の先っちょにカウパー腺液の露を滲ませた陰茎が、ゆっくりゆっくり動き出す。

「ま、また、出ちゃうぅ・・・」

 涙でかすむ眼で、みじめな己の姿を鏡の中に追う。

 とー。

 さらけ出された肛門に、巨大な極太注射器を突き立てられた少年が、欲情に潤んだ瞳で僕を見返した。

 

 


  

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