淫美な虜囚

ヤミイ

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501 M男たち⑪

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 獄卒の左手が、翔のタマをつかんだ。

 根元を緊縛されて、熟れたイチヂクの実のように膨らんだ精巣を、袋ごと握ったのだ。

 右手で直腸に包まれた勃起陰茎を、左手で膨張した睾丸をつかむと、リズミカルにグチュグチュやり出した。

 -アアン・・・。

 逆さになった翔の顏が、快楽の波に呑みこまれていくのがわかった。

 背筋がゾクリとした。

 アイドルのような端正な顔立ちの翔が、目をきつく閉じ、口を半開きにして、涎を垂らしているのだ。

 そのうちに、だらんと垂れていた両腕が、ゆっくりと上がり始めた。

 肘の所で関節が曲がり、手のひらが両胸の位置に到達する。

 汗ばみ、光沢を放つ翔の胸板は、予想以上に筋肉質で、二枚の岩盤のようだ。

 その胸筋の端と端には、瑞々しい桜色をした乳輪が埋まり、その中心から濃い薔薇色の乳首が屹立している。

 親指と人差し指が伸びたかと思うと、翔がその勃起乳首を、自らつまんだ。

 二本の指で引っ張って乳頭を際立たせると、中指で器用にその先端を撫で回し始めたのである。

 -ンンッ! アフウッ!

 ルージュを塗ったように紅い翔の口から、艶っぽい喘ぎ声が漏れた。

 自ら乳首を愛撫し出した翔の裸体が、極卒の両手の動きに合わせてガクンガクンと上下する。

「あいつ、感じてるんだわ・・・。あんな酷いこと、されて」

 姉さんが、歯軋りするようにして、声を絞り出した。

「翔さまはもはや、痛みを感じない肉体に改造されてしまったのかもしれません。今のあの方は、ある閾値を超えた痛みは、すべて快感に転換してしまう、そんな神経の持ち主と化しているのかも・・・。思えば奥方様も、罪な人ですよね。ご自分の趣味のために、たとえ養子と言えども、我が子をあそこまで変態に追い込んでしまうなんて。ふふ、でも、ふと思うんですよ。奥方様にそっくりな方が、ここにもいらっしゃるのではないかと、ね」

 長広舌を口にしながらも、陽は熱っぽい視線を姉さんに当てている。

「あたし?」

 絶句した姉さんの右足に今まで以上の力がこもり、踏みつけられた僕の陰茎が、床との間でゴリっと鳴った。

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