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475 色欲地獄へ⑥
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姉さんが扱き始める。
ヌルヌルした亀頭が、上下する包皮の下からひょこひょこと顔を出す。
その濡れて光沢を放つ表面を、陽が手のひらの内側でおもむろにひと撫でしてきたから、たまらない。
「にゃふ」
とても自分のモノとは思えないひどく甘ったるい声が喉から洩れてしまい、僕は身をよじって二人の手から逃れようとした。
が。
そんな僕の様子が見えたのかー。
「巧、見せてよ」
ふいに、モニター画面の中の翔が言った。
翔は躰を倒し気味にソファか何かに背を預け、腰をせり上げて顔の前に勃起したペニスを突き立たせている。
今は近景であるそのペニスがぼやけ、翔の顏にピントが合っていた。
翔はゆっくりと指でペニスを扱きながら、ねだるような眼差しで僕を見つめている。
「よく見せてよ、君のいやらしく勃起した陰茎を」
な、何を・・・。
僕は真っ赤になった。
翔ったら、こんな衆人環視の場で、何を言い出すんだー。
「今更何恥ずかしがってんのよ」
僕の性器を捻り上げ、姉さんが憎々しげに言った。
「もうさんざん恥辱を晒したところじゃないの。このカスのドM男が!」
カス・・・。
ドM・・・。
酷い言いようだ。
でも、なじられるとなぜか・・・。
興奮してしまう。
「フフ、ペニスではなく、陰茎。巧、君の汚らわしい生殖器官には、その呼び方がよく似合うよ」
画面の中の翔の切れ長の目には、何やら挑発するような光が宿っている。
けがらわしい、生殖器官・・・。
僕は姉さんに握られてビクビク蠢動する己の肉バナナに目をやった。
確かに、僕の男性器は、綺麗な薔薇色をしている翔や陽たち双子のそれに比べ、黒ずんで汚らしい。
そこに海綿体の結節と浮き彫りになった静脈が加わって、まるで老いた松の幹のように見えるのだ。
「でも、心配するなよ」
その言葉と同時に、画面の中で、遠景の翔の顏から、近景の肉棒にピントが移る。
バキバキに勃ったその肉々しい薔薇色の筒を誇示するようにつまんだ指先で揺らしながら、翔が続けた。
「僕は、そんな巧の陰茎が大好きだ。男根と言い換えてもぴったりの、その荒々しさが。僕のこの美麗な器官と兜合わせで束にした時の色合いのコントラストが、他の誰のペニスよりも美しいから。ああ、あえるまで待てないよ。今ここで、僕にその自慢の道具をよおく見せてくれないか」
兜合わせ・・・。
そのひと言とともに、僕の脳裏に、今や絶対にあり得るはずのないシーンが、鮮やかに浮かび上がった。
正面から抱き合う全裸のふたりー。
貪るようにキスをしながら・・・。
密着した股間では、猛々しいまでに勃起させた互いの生殖器を、折れんばかりの勢いで狂おしくこすりつけ合っている・・・。
ヌルヌルした亀頭が、上下する包皮の下からひょこひょこと顔を出す。
その濡れて光沢を放つ表面を、陽が手のひらの内側でおもむろにひと撫でしてきたから、たまらない。
「にゃふ」
とても自分のモノとは思えないひどく甘ったるい声が喉から洩れてしまい、僕は身をよじって二人の手から逃れようとした。
が。
そんな僕の様子が見えたのかー。
「巧、見せてよ」
ふいに、モニター画面の中の翔が言った。
翔は躰を倒し気味にソファか何かに背を預け、腰をせり上げて顔の前に勃起したペニスを突き立たせている。
今は近景であるそのペニスがぼやけ、翔の顏にピントが合っていた。
翔はゆっくりと指でペニスを扱きながら、ねだるような眼差しで僕を見つめている。
「よく見せてよ、君のいやらしく勃起した陰茎を」
な、何を・・・。
僕は真っ赤になった。
翔ったら、こんな衆人環視の場で、何を言い出すんだー。
「今更何恥ずかしがってんのよ」
僕の性器を捻り上げ、姉さんが憎々しげに言った。
「もうさんざん恥辱を晒したところじゃないの。このカスのドM男が!」
カス・・・。
ドM・・・。
酷い言いようだ。
でも、なじられるとなぜか・・・。
興奮してしまう。
「フフ、ペニスではなく、陰茎。巧、君の汚らわしい生殖器官には、その呼び方がよく似合うよ」
画面の中の翔の切れ長の目には、何やら挑発するような光が宿っている。
けがらわしい、生殖器官・・・。
僕は姉さんに握られてビクビク蠢動する己の肉バナナに目をやった。
確かに、僕の男性器は、綺麗な薔薇色をしている翔や陽たち双子のそれに比べ、黒ずんで汚らしい。
そこに海綿体の結節と浮き彫りになった静脈が加わって、まるで老いた松の幹のように見えるのだ。
「でも、心配するなよ」
その言葉と同時に、画面の中で、遠景の翔の顏から、近景の肉棒にピントが移る。
バキバキに勃ったその肉々しい薔薇色の筒を誇示するようにつまんだ指先で揺らしながら、翔が続けた。
「僕は、そんな巧の陰茎が大好きだ。男根と言い換えてもぴったりの、その荒々しさが。僕のこの美麗な器官と兜合わせで束にした時の色合いのコントラストが、他の誰のペニスよりも美しいから。ああ、あえるまで待てないよ。今ここで、僕にその自慢の道具をよおく見せてくれないか」
兜合わせ・・・。
そのひと言とともに、僕の脳裏に、今や絶対にあり得るはずのないシーンが、鮮やかに浮かび上がった。
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貪るようにキスをしながら・・・。
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