淫美な虜囚

ヤミイ

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468 折檻⑲

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 だが、僕にはほんの数秒気絶しているだけの時間も許されなかったのだー。

「ギュウウウウウッ!」

 あり得ない快楽の奔流に衝き上げられ、僕は男の膝の間で目を覚ました。

 肛門を引き裂かんばかりに拡張し、ビール瓶のようなペニスが体内に侵入している。

 その太さといったら、僕の直腸の内壁がペニスにコンドームのように貼りつき、一部の隙間も与えないほどだ。

 まさに、少し動いたら内壁を粘膜ごとビリビリに破りそうなくらいの、危険極まりない密着度である。

 そして更に、その長さは優に40センチはあるらしく、亀頭の先が一撃で僕の前立腺隆起を捉えていた。

「アアアアアアアアアアッ! アハアアアッ!」

 両眼をカッと見開き、眼球を飛び出させて、僕はわななき続ける。

 ズンズンズンッ!

 グチュグチュグチュ・・・。

 男の槍のような亀頭の先端がゴムボール状の隆起に刺さり、凄まじい勢いで突いてくる。

 男が僕の両足を抱えた”助手”たちとタイミングを合わせ、僕の躰を上下に動かしているからだった。

 ペニスの軸に沿って、持ち上げられ、落とされる。

 その都度引き攣る直腸内壁。

 加えて肛門周辺の括約筋。

 さっきまでの変態プレイとは、まさに真逆の展開だった。

 あの時は僕のほうが全身ペニスと化して、杭打機よろしく”ちんぐり返し”状態の翔を責め苛んだのだ。

 それこそ翔をメスイキ状態に追い込む寸前まで。

 なのに今は、完全に僕がドライオーガズムに襲われ、愉楽の大渦巻に抛り込まれてしまっているー。

 目の前で大きな影が揺れた。

 股間の中心からそそり立つ僕の肉バナナだった。

 限界まで勃起したそれは、半分剥けた包皮の間から物欲しげに亀頭をテカらせている。

 その勃起陰茎に、四方八方から手が伸びる。

 たちまち僕の恥ずかしい部分が何人もの手に握りしめられ、捻られ、折れ曲がる。

 包皮が剥かれ、ヌルヌルの亀頭の表面を指が這い回る。

 極度の興奮状態にあるからか、直接触られても痛くない。

 むしろ気持ちよすぎて気が遠くなるほどだった。

 むろん凌辱はそれだけにとどまらない。

 鎖骨と肋骨が浮き出た薄い胸板の端に突き出た茶褐色の肉の芽。

 翔の薔薇色のそれとは比ぶべくもないが、感度ではひけをとらない僕の乳首。

 乳輪に影を作る程勃起したそれを、獣欲に駆られた観客たちが見逃すはずがなかった。

 おびただしい指に抓まれ、弾かれ、ねじられ、ゴム紐のように引っ張られ、乳頭を爪で突き刺されー。

 ジンジンジンジンッ。

 疼く。

 疼いて堪らない。

 その疼きが、尚更陰茎に血液を集中させ、鎧のような海綿体を硬くする。

「イッチャウウウッツ! イッチャウヨォ!」

 かすれ声で叫んだ。

 でもー。

 出なかった。

 誰かが睾丸を揉んでいる。

 精液を絞り出そうとするかのように。

 でも、まだ無理・・・。

 亀頭の先っちょに開いた両生類の口みたいな尿道口から滲むのは、透明なカウパー腺液と白い湯気だけだ。

「ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア」

 メスイキの陶酔感と射精できないもどかしさ。

「ハアハアハアハア・・・」

 その二つがない混ぜになり、僕は舌を突き出し、狂おしく首を振り続ける。

 肛門からクチュクチュ粘液の音をさせ、全身の腱という腱、筋肉という筋肉を痙攣させてー。

 胡坐をかいた大男の膝の間で、弾むように裸体を上下に躍らせながらー。
 
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