淫美な虜囚

ヤミイ

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465 折檻⑯

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 あられもなく身悶えする裸体が、円テーブルの天板ごと、回される。

 観客たちは今やこぞって身を乗り出し、僕が近づいてくると、両手を伸ばし、嬲り放題、嬲りにかかる。

 すべての突起物を引っ張られ、穴という穴に指をつっこまれ、僕は弱々しく喘ぎ続けるしかない。

 僕の躰は裏返しにされたり横倒しにされたり、あるいは限界まで股を広げられたりと、ほとんど幼児に翻弄される人形の様相を呈している。

 しかし、その蹂躙ぶりが、僕の性的興奮を否が応でも高めるのだ。

 会場内の気温は明らかに上がっていた。

 観客たちのリピドーがうなぎのぼりに上昇していくのがわかった。

 翔とのプレイでやりそこなったことを、僕の肉体で代用しようというかのように、彼らは行為に没頭している。

 その証拠に、いつのまにか天板の回転は止められ、何人もの観客がテーブルの上によじ登ってきていた。

 僕が回ってきた時だけでは飽き足らないのだろう。

 砂糖に群がる蟻のごとく周囲にうずくまり、顔を寄せては一斉に舌を伸ばしてくるのだ。

 ざらざらした舌が肌の上を這い回り、躰の隅々を舐め尽くす感触に、僕はひくついた。

 吸い上げられ、ゴムのように伸ばされる乳首。

 誰かの手で無理やり垂直に捩じり立てられた勃起陰茎に、蛭のように四方から吸いつく舌という舌。

 包皮を雁首まで剥かれて露出した亀頭には、正面から誰かの口が余さずすっぽり貼りついている。

 そして睾丸を口に含んだ別の人物は、飽きることなく中のアーモンド形の二つの精巣を咀嚼し続けている。

「ヒャアアアアアアアア! キュアアアアアアアアア!」

 断続的にオーガズムの波が襲い来て、僕はガクンガクンと跳ねあがる。

 喘ぎ声が不明瞭なのは、誰かの指が口の中に入り込み、僕の舌をつまんで弄り回しているからだ。

 まるで濡れた亀頭を愛撫する時のようなその指の動きに、僕の舌は新たな性感帯と化し、言いようのない快感を神経中枢に伝えてくる。

 ゆるやかな射精感。

 それがいつまでも止まらない。

 そんな連続した快楽の淵で、僕はほとんど溺れかけていた。

 でも、実際は、肝心の精液は一滴も出ていないのだった。

 あまりに何度も出し過ぎたためー。

 涸れ尽くした僕の精巣では、まだ生産が追いついていないのである。

 肛門に突き刺さり、直腸内壁の前立腺隆起に食い込んで、烈しく振動し続ける尿道スティック。

 そいつのせいで、僕は今や完全なるメスイキ状態に追い込まれてしまっているのだった・・・。
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