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450 折檻①
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緞帳が降り、その向こうに翔が消えた。
しどけなくベッドに身を起こした翔は、最後まで股間の生殖器官を勃起させたままだった。
ガチガチに硬くなり、熟したバナナのように反り返った肉茎と、その先で膨張した弾頭型の亀頭が痛々しかった。
何より、尿道口を塞いだ尿道スティックのハート形の柄が、翔の苦悩をよく表していた。
それは尿道に溜まった溢れんばかりの精液に圧迫され、絶えず震えていたのである。
「大丈夫かしら」
テーブルに戻り、ワイングラスに口をつけて喉を潤すなり、姉さんが言った。
姉さんの左横には僕、向かい側には陽、右横には陰が座っている。
「どうですかねえ」
僕のほうを意味ありげにチラ見して、陽が言った。
一連のプレイを通して、陽はすっかり姉さんのブレーンになっている。
悔しいが、実の弟の僕より、ずっと厚い信頼を勝ち得ていると見て間違いなかった。
「もし他のチームが優勝したら、どうなるの?」
「どうなるもなにも」
苦笑しながら、陽がかぶりを振った。
「新年のパーティはこれでお開きですよ。後に残れるのは、次のステージに行ける勝者の一組だけ」
「てことは、もし負けたら、あたしたちはもうお払い箱ってこと?」
姉さんのこめかみに青筋が立つ。
「ですね。それどころか、二度と翔さまに近づくことはできないかもしれません」
「どういうこと?」
「今晩行われる真打の秘密プレイは、それほど過激なものだということです。運が悪いと、翔さまは不具者にされるか、最悪の場合、命を落とすことになる・・・」
「ちょっと、何それ?」
「翔さまの特異な嗜好と、セレブたちの常軌を逸した趣味が完全に一致した時、そこに生まれるのは悲劇以外の何物でもありません。むろん、実際にプレイに参加するのは勝者チームのメンバーですが、正直なところ、彼らにほとんど選択の余地はないのです。誰が参加しようと、所詮彼らも真のプレイヤーたちの駒でしかないのですから」
「真のプレイヤーたちって?」
「政界や経済界の裏側には、この世の快楽をすべて味わい尽くした少数のセレブたちがいる。彼らが求めるモノは、そんじょそこらの快楽ショーなんかじゃない。今まで誰も見たこともないような、法も倫理もすべて超越した究極のショーなのです。それがどんな内容なのか、さすがにそこまでは、実際に参加したことがないので、僕も知らないわけですが・・・」
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それは尿道に溜まった溢れんばかりの精液に圧迫され、絶えず震えていたのである。
「大丈夫かしら」
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「どうですかねえ」
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