淫美な虜囚

ヤミイ

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371 絡み合う裸体、迸る熱い液⑪

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 僕の乳首をふたつとも陥没させたまま、陽が躰を密着させてくる。

 股間では、ふたりの腰に挟まれて、二本の勃起肉棒が擦れ合う。

「アアア・・・」

 乳首、一対の陰茎。

 その三点から湧き上がる痺れるような快感に、陽の腕の中で僕は身悶えした。

 スレンダーな陽の裸体はまるで若い海豚のようで、皮膚に張りがあり、どこをとってもすべすべしている。

 だから肌と肌をこすり合せるだけで、亀頭の先っちょからカウパー腺液が滲むほど気持ちがいい。
 
「アアアア・・・」

 頭をのけぞらせ、露わになった喉。

 そこに、陽の唇が吸いついた。

 僕の喉仏を口に含むようにして、喉全体を上下に舐める陽。

「ハアアアアア・・・」

 チンポが、勃っていく。

 ふたつの裸体に挟まれ、火かき棒みたいに硬い芯のある陰茎に密着して、右に左に転がされる僕の恥辱器官。

 陽と僕の陰茎は裏側同士をくっつけ合っているから、少し身体を動かすだけで一番敏感な亀頭の裏筋あたりが摩擦し合い、気が遠くなるほど淫靡な愉悦の波動を生み出すのだ。

 陽は今やペニスから手を離し、僕の頭を掻き抱いている。

 躰を強く押しつけ合っているから、もう握っていなくても二本のペニスは垂直に立った形で密着し合っている。

 僕の喉から精液の残滓を舐め取ると、陽はまたしても烈しいキスの雨を降らせてきた。

「ア、アア、アアアアアッ・・・」

 自分から舌を突き出し、陽に委ねてしまったのは、さっきのディープキスがあまりに気持ちよかったからだった。

 その第二の勃起陰茎と化した僕の舌を頬張った陽は、じゅるじゅるつけ根まで呑み込んでいく。

 コリッコリッコリッ。

 固い陽の乳首に横に弾かれ、折れ曲がる僕の勃起乳首。

 陽はおのれの乳首で僕の乳首を弾いては、次に正面から自分の乳頭を押しつけて僕の乳頭を陥没させ、乳輪の中でこね回すことを繰り返す。

「ク、クウ・・・ン・・・アア・・・」

 乳首の刺激に弱い僕は、あまりの快感に甘ったるく鳴く。

 その間にも、躰と躰に挟まれて灼熱のマグマの化身となり、フィリピンバナナの形に燃え上る二本の男根。

 引き出され、凌辱の限りを尽くされる快感の塊と化した上トロのような舌・・・。

 男根のつけ根の裏側では、皺くちゃだった睾丸が、いつのまにかまん丸に膨らんでいる・・・。

 精巣が、性感刺激中枢のたび重なる興奮を受け、大車輪で精液の生産を開始した証拠だった。

 そのまま責め続けられたら、僕はこの娼婦の少年の腕の中でいずれ絶頂に達してしまっていたところだろう。

 が、絡み合う僕らを制止したのはいつも冷静な姉さんだった。

「いつまでやってるの? 呼ばれてるわよ。次はあたしたちの番でしょう?」

 抱き合う僕と陽の尻っぺたを平手ではたくと、呆れたように言ったのだ。

 

 

 
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