淫美な虜囚

359 リアルラブドール・翔⑲

　ベッドの上に胡坐をかいた白人男の股の間に、正面を向いて、全裸の翔が乗っている。

　組んだ白人男の足と翔の尻の間には、地中から抜いたばかりの大根のような生白い勃起陰茎の一部が見えている。

　翔の腰が少し浮いているように見えるのは、そのせいだった。

　肛門に刺さった白人男の陰茎が長すぎて、翔の直腸内に収まり切らないのだ。

　ということは･･･。

　愉悦の波に溺れかかりながら、朦朧とした頭で僕は考える。

　白人男の亀頭の先は、間違いなく翔の直腸の最深部、すなわち前立腺隆起にまで届いているはずである。

　前立腺隆起とは、男性の直腸内にある内壁が膀胱との間を分ける前庭部で、男のGスポットと呼ばれる性感帯だ。

　ドライオーガズム、別名”メスイキ”のの震源地である”そこ”を圧迫され、翔が正気でいられるはずがない。

　－ｱﾝ･･･ｱｱ、ﾝ･･･ｱｱ､ｱｱ、ｱｱｱﾝ･･･。

　事実、翔は背後から白人男に抱かれ、蕩けそうに脱力してしまっている。

　手下たちにそれぞれの手を頭上にひねり上げられているせいで、露わになっている腋の下。

　そこを白人男がそれだけ血を吸ったように真っ赤な舌で舐めながら、翔の胸を羽交い絞めにした両手の指で、トキントキンに尖った両の乳首をなぶりになぶっているのだ。

　－ﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱ･･･。

　充分に育ち、カチンコチンにしこったピンク色の乳首を親指と人差し指でつままれて転がされ、翔はだらしなく口を開き、形のいい唇の端からよだれを垂らしている。

　同じことをされている僕には、翔の感じている快楽がよくわかる。

　乳首を弄られるのって、どうしてこんなに気持ちがいいのだろう。

　あえて肛門性交されなくとも、ある意味、それだけで射精できてしまうくらいー。

　執拗な三点責めに、翔の下腹部からはあの逞しい筋肉の塔がそそり立っている。

　包皮の綺麗に剥けた亀頭ははち切れんばかりに赤紫色に充血し、先端の切れ込みから先走り汁を滲ませている。

　そして、腹這いになった角刈り男が、横笛を吹くようにその側面に分厚いタラコ唇を当て、じゅるじゅるいやらしい音を立てて舐めている。

「僕も舐めちゃおうかな、君のコレ」

　翔の痛々しいほどに直立した陰茎を手で扱きながら舌で舐め上げる角刈り男を目の当たりにして、陽が言った。

　陽の右手の指で輪を作り、それを僕の股間から急角度にせり上がった肉棒の首にひっかけている。

「君のペニスも翔みたくイイ感じに濡れてるからね。皮を剥いて舐め舐めしたら、きっと美味しいと思うんだ」